土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

土地評価のブログの人気ブログ記事

  • 「イロハ」が入る古い土地地番

    白馬村二股橋(2021.5.6)より。写真を追加しました。 白馬村の中で一番好きな場所です。 「イロハ」が入る古い土地地番を今でも見かけることがあります。  現在の不動産登記事務取扱手続準則第67条1項9号には「地番の支号には、数字を用い、支号の支号は用いない」とされていて、2項で「登記官は、従来... 続きをみる

  • 「甲乙」が入る古い土地地番

    中野市梨久保から。 郊外や山間部の土地に”甲乙”が入った古い土地地番をまれに見かけることがあります。 例えば842番甲、842番乙のように。 これはどうしてでしょうか。 文献に 「2 脱落地の付番方法 土地台帳・公図上の地番として,「3番甲,3番乙」の記載を見受けることがある。 これは,脱落地につ... 続きをみる

  • 公図の色

    長野市山間部(芋井)から。 昔、和紙の公図に道は赤色、水路は青色といった色が付けられていました。 文献に 「(9)公図に掲げられた凡例(和紙原図) 道…………赤色  水路………水色  田………黄色 畑…………薄茶色 宅地………薄い赤色(桃色) 原野………黄緑色 山林………緑色 公図上の赤色,水色の... 続きをみる

  • 建物の種類(登記)

      写真は長野市山間部から。昔、ホームページに掲載していたものです。 1階店舗、2階居宅として利用されている登記上の建物の種類は?  1階店舗(100㎡)、2階居宅(50㎡)として利用されている場合の建物種類(不動産登記法)の記載は、不動産登記規則第113条2項から「店舗・居宅」となります。これが... 続きをみる

  • 「イロハ」が入る古い土地地番2

    飯山市から。赤い橋が映えます。 イロハの片仮名がついている土地地番をたまにみかけます。  現在の規定(不動産登記法)では片仮名が地番につくことはありません。 ”どうしてイロハがつくのか”、下記文献に説明があります。 「また、この地番に関連して符号という用語が使用されるが、この符号は分割するという意... 続きをみる

  • 立体駐車場の登記

    大町市(2021.5.6)より。写真を追加しました。  前に下記のような立体駐車場の建物登記(平成21年新築)を見かけました。昔は、パチンコ店や遊園地に併設されている立体駐車場(自走式)は登記できませんでしたが、現在は一定の要件を満たせば登記可能となっています。  文献(Q&A表示に関する登記の実... 続きをみる

  • 堂庭(善光寺)

    飯山市菜の花公園から 現在、長野市で一番地価の高い場所は長野駅前付近ですが、戦前は善光寺周辺であったことが文献(長野市誌)に記述されています。 ------- 大正十四年(一九二五)当時、各町の最高地価は大門町(だいもんちょう)・後町(ごちょう)・元善町(もとよしちょう)・横町(よこまち)・岩石町... 続きをみる

  • 「めがね地」と呼ばれる土地

    中野市から。 千曲川の蛇行がいい感じです。 山間部の山林に「めがね地」と呼ばれる土地をまれに見かけることがあります。 文献に 「3 めがね地 公図上の道路・水路等をはさんで存在する一筆の土地を,登記実務上,「めがね地」と言っている。道路,水路等を隔てて存在する二つの土地が同一地番であること,つまり... 続きをみる

  • 湯福川

    飯山市菜の花公園から 先日、長野市市街地の町名の由来に関する郷土史を読んでいたら「岩石町(がんせきちょう)」についての記述がありました。昔、おそらく大きな岩があったのだろうと思っていました。 文献(長野復刻昭和47年度)によると下記記述があり、納得しました。 「岩石町=岩石、河原崎の名はいづれも湯... 続きをみる

  • グリーンベルト

    長野市から(2009.4) 最近、自転車用ヘルメットをネットで購入。普通の帽子風なデザインのものを選びました。 車で走行しているとき、写真のような道路に緑色のグリーンベルトを見かけます。 ふと、自転車はグリーンベルトを走行してもいいのかなと疑問に思い、調べてみました。 下記サイト(高根沢町)による... 続きをみる

  • 古い家屋番号

    飯山市より。写真を追加しました。 土地地番と全く一致しない家屋番号が付された建物をまれにみかけます。 通常、長野市北尾張部842番(土地1筆)に建物がある場合、 土地の地番:842番 → 建物の家屋番号:842番 ですが、昭和35年以前に新築された古い建物がありますと家屋番号が土地の地番と一致しな... 続きをみる

  • 坪、平方メートルの換算

    小川村から。 下記文献によると 昭和41年3月31日までは尺貫法による計算単位を用いて登記簿の土地の面積及び建物の床面積(以下「面積等」をいう。)を表示していましたが、同年4月1日以降はメートル法により面積等を表示することになりました。 2 尺貫法からメートル法への換算方法等について (1)尺貫法... 続きをみる

  • 建物階層

    安曇野市(2009.2)から。 建物調査において、屋根裏の小屋があるのに登記されていない場合、階層に含めるかどうか悩むことがあります。 例えば、登記上木造2階建ですが、屋根裏に部屋があり物置として利用している場合に3階建にするか否か。 準則では下記のように規定しています。 不動産登記事務取扱手続準... 続きをみる

  • 鉱泉地の枯渇

    安曇野市(2009.4)から。 廃線跡は遊歩道として整備されています。 昔、鉱泉地(源泉)に係る相談を受けたことがありました。 固定資産税評価の鉱泉地とは文献(固定資産評価基準解説)に下記説明があります。 「1 鉱泉地の意義 鉱泉地とは、「鉱泉(温泉を含む。)の湧出口及びその維持に必要な土地」(不... 続きをみる

  • 記名共有地

    木島平村から 記名共有地という土地があります。 文献(公図の研究)によると 「公図と所有者・地番・所在不明土地など登記簿・登記記録の所有者欄の変更が長年にわたり行われず、相続の繰り返しや法人の消滅などによって現在の所有者や法人代表者が不明となっている場合がある。 (一)記名共有地 いわゆる記名共有... 続きをみる

  • 河川管理用道路

    信濃町より 実務上、公共の道路認定のない河川管理用道路にのみ面する土地に建物が建っていることがあります。 河川管理用道路は幅員が4m以上あったり、所有者が公共であったりしても建築基準法上の道路に該当しないことがあります。ただし、市町村の道路認定を受けていれば建築基準法上の道路として取り扱われます。... 続きをみる

  • 「飛地」になっている土地

    長野県麻績(おみ)村から。 飛地(とびち)になっている土地をたまに見かけることがあります。特に洪水で川の流れが変わったためか千曲川沿岸には数箇所みられます。 文献に 「4 飛地  地租改正作業前の旧幕時代は,土地を対象として課税していたのではなく,農民を対象として課税していたものである。そこで,甲... 続きをみる

  • 根曲がり竹(ネマガリタケ)

    野沢温泉村から。 根曲がり竹の季節、野沢温泉村は根曲がり竹の瓶詰め生産が盛んです。 下記サイト(旬の食材百科)によると 「姫竹や根曲がり竹と呼ばれているものはいずれも同じチシマザサ(千島笹)の若竹の事です。信越から東北にかけては「根曲がり竹」と呼ばれることが多く、山陰地方などでは 「姫竹(ひめたけ... 続きをみる

  • 不動産広告4(車の所要時間)

    高山村から。川底が赤いのは川の酸性が強いためで大昔から魚が1匹もいません。 リゾート地の不動産広告に 最近は 「〇〇駅より徒歩20分、車10分」「〇〇駅より1600m、車10分」のように所要時間が併記されている物件を多くみかけます。 逆に「〇〇駅より車10分」というような単独表示は少なくなりました... 続きをみる

  • 公図の縮尺

    大町市から。 昔(26年前)、長野地方法務局出張所の閲覧室には公図の縮尺を書いた紙が掲示されていました。当時、まだ和紙の公図が多く備え付けられていました。 縮尺の表示 ・一間ヲ以テ曲尺一分……1/600 ・五間ヲ以テ曲尺一分……1/3000 ・曲尺一分ヲ以テー間トス・・1/600 ・曲尺一分ヲ以テ... 続きをみる

  • 「〇〇島」という地名

    写真は犀川(さいがわ)から。遠くに見える北アルプスがいい感じで。 犀川や千曲川沿岸には〇〇島という地名(大字)が数多く見られます。 例えば 長野市には大豆島(まめじま)、屋島、若穂牛島、青木島、丹波島、川中島、真島など 須坂市には福島、中島、相之島、小島など 文献に「このような島地名がついている土... 続きをみる

  • 棚田の水路

    白馬村(2012.11)から。 前に棚田の風景を写していて傾斜地にある田の水路に興味を持ったことがあります。 通常、田の脇に水路が流れていて、棚田はそこから引込み、排水もする方法(用水兼排水)がとられます。中には田からあふれた水を下段の田へ流れ込むようなものも見られます。 文献(豊科町誌)に大昔の... 続きをみる

  • 暗渠排水管2

    犀川(さいがわ)にかかる生坂村(いくさかむら)の御曹司橋(おんぞうしばし・2012.6)。 橋が傾斜しているので、ここから見ると洗濯ばさみ?のように見えました。 御曹司橋の由来は文献(犀川)によると「犀川通船最大の難所で、平家の御曹司が水死した慰霊の水神を祀ったと伝えられ、通船仲間の人々はその祠の... 続きをみる

  • 道路の重複認定

    長野市(2014)より。写真を追加しました。   昔、自分のホームページにあったブログをいくつか紹介します。  前に県道と市道が重複して認定されている路線を見かけました。  路線の重複については道路法第11条に規定があり、どちらが道路管理者になるかが定められています。確かに道路を折半して管理すると... 続きをみる

  • 高圧線による減価(所要の補正)

    小川村(2015.4.27)から 先週、固定資産税評価における地方公共団体の固定資産評価事務取扱要領に、宅地、雑種地のほか農業用施設用地も高圧線下地補正(所要の補正)の対象になると記載されていたので少し驚きました。 高圧線下地には中高層の建物が建てにくい、又は建てられない建築制限があり、心理的要因... 続きをみる

  • 水路介在土地

    小川村(2009.10.13)から。 先日、都市計画法における開発行為関連書類を整理していたら水路介在土地の案内書(行政)が出てきました。だいぶ前の書類でしたが、昔、水路幅1m以下は建築基準法第43条ただし書きの許可がいらない特定行政庁(建築主事を置く地方公共団体)がありました。 背景に地方都市で... 続きをみる

  • 1棟の建物の範囲

    小川村(2013.5)から。 今回、不動産の専門的なことなので写真だけみていただけたら幸いです。 2棟の建物があり、一部が連絡通路で接続している場合、2棟併せて1棟とするのか、それぞれ独立の建物にするのか迷うことがあります。 文献では次のように説明しています。 通常は1棟の建物であることの判断に迷... 続きをみる

  • 地上権

    写真は2007年に大阪市福島区にあるビルを写したもの。ビル内を道路が通っています。当時、将棋棋士の森信雄先生が主催する祝賀会に参加して、四段になったばかりの豊島将之先生(現在竜王・名人)に飛車落ちで指導対局を受けたことがいい思い出です。 地上権とは、他人の土地に工作物 (建物,橋,トンネルなど) ... 続きをみる

  • 筆界未定地(ひっかいみていち)

    山ノ内町志賀高原から。 たまに筆界未定となった土地を見かけることがあります。 文献(Q&A表示に関する登記の実務1巻)に 「筆界未定地とは,国土調査法による地籍調査において,一筆地調査を行った際,土地所有者の立会いが得られなかったとき,又は筆界に争いがある等の理由によって隣接する土地相互間の筆界が... 続きをみる

  • 煙火師

    長野市(2016.4.20)から [平賀源内1]で紹介した白土の小市(こいち)地区を含む安茂里(あもり)地域は古くから花火とのかかわりをもっていました。 実際、それを裏付けるいくつかの事象や資料も残されています。 たとえば安茂里(差出北)出身で1889(明治22)年生まれの青木儀作氏(日本煙火芸術... 続きをみる

  • QGISソフト2

    長野市戸隠から(2016.3) やや慣れてきたQGIS(キュージーアイエス / キュージス)ソフトを使い、国土地理院の地形図に各データ(用途地域・登記所備付地図データ・土砂災害警戒区域など)を取り込みました。あまりデータを詰め込むと地図がごちゃごちゃするので必要最低限にしています。 最初にレイヤ(... 続きをみる

  • クロモジ

    高山村湯峰展望広場付近(2016.5)から 先日、園芸店へ行ったら”クロモジ”の木が売っていました。昔、園芸店の人から”この木は虫がほとんどつきませんから育てやすいですよ”と言われたことを覚えています。 下記文献によると ”樹皮は緑色で黒斑(くろふ)があり、それが文字のように見えることから、「黒文... 続きをみる

  • 三角地補正率

    立科町(2011.7)から。 今日の話題は不動産鑑定士や土地評価にたずさわっている人でないと意味がわからないかもしれません。 三角形をした土地の補正について土地価格比準表(地価調査研究会編著)では不整形と別に項目を設け補正率を定めていますが、相続税財産評価基準や固定資産評価基準では三角地補正率表の... 続きをみる

  • 付合

    須坂市から。 田植えの時期(5.26撮影)ですが、6月に入ってする農家も増えました。 相談業務では登記(表示・権利)のこともよく質問されます。土地家屋調査士や司法書士の分野ですが・・・。 例えば ”増築した建物の資金を妻の実家がだしたので、増築部分の所有権は妻の実家名義にならないか”と昔、聞かれた... 続きをみる

  • 地役権4

    今日のブログは極めて専門的なので写真だけみてもらえれば幸いです。 長野市小田切から。 まれに分筆後の地役権不存在がついた地役権変更登記を見かけます。 例えば10番の土地である高圧線下地(承役地)に地役権(順位番号1番)が設定してある場合、10番の土地を分筆すると10番1と10番2の土地になります。... 続きをみる

  • 浸水被害軽減地区

    須坂市鮎川より 平成29年水防法の改正により、浸水想定区域内に浸水被害軽減地区(注)が指定できることになりました。 (注)「浸水被害軽減地区」とは、平成29年6月水防法の改正により、洪水浸水想定区域内で、浸水の拡大を抑制する効用があると認められる輪中堤等の盛土構造物、自然堤防等を、水防管理者が指定... 続きをみる

  • 所要の補正1

    塩尻市から。 9月25日塩尻市で行われた固定資産評価替え実務研修会(長野県不動産鑑定士協会主催)に参加しました。 講師から「市町村長の所要の補正実施状況」(H30年度における下落修正の結果に関する調べによる)の中で、補正の内容として法律上の規制・制限等に関するものの説明がありました。 急傾斜地⇒急... 続きをみる

  • 下水道配管

    中野市から。 仕事柄、下水道の配管を必ず調査します。 本管の管種は何か、口径は何mmかなど。 配管図を見るとVU200mm、VP200、HP400mmのように表記されています   VUやVPは硬質塩化ビニル管=プラスチック製の管のことを指します。 HPはヒューム管=コンクリートで作られた管のことを... 続きをみる

  • QGISソフト3

    飯田市(2018.3)から 先月、地価調査基準地(2023.7.1)の地価データをダウンロードしてQGISに取り込みました。しかし、小さな点が表示(●)されているだけなので見逃すおそれがありました。そこで●の上に「長野9-2」の表示がしたいと思い、QGISのラベル結合を勉強しました。 レイヤのプロ... 続きをみる

  • 相撲追善碑

    山ノ内町から(2008.3) 飯山市蓮の飯駒にある追善碑(昭和2年8月建立,2008.3撮影) 2008年2月、高校クラブの先輩と歴史の話になったとき「知ってる?飯山出身の有名力士を?」と言われ、「先輩、飯山に関取がいるはずがないでしょう」と思わず。 それに先輩が「秋津に記念碑まで建っているよ」と... 続きをみる

  • QGISソフト

    茅野市(2021.1)から 昨年秋、業界のeラーニング研修でQGISソフトの存在を知りました。特に無料公開(注)している登記所備付公図・地図データをQGISに取り込みができるのには驚きました。 ただ、地図(法14条地図)整備地区は正確に場所を表示してくれますが、地図に準ずる図面(公図)地区はまだま... 続きをみる

  • 義仲ファン

    高山村(2007.12)から。 今年最後のブログになります。今年もありがとうございました。来年の再開時期は未定です。 私は木曽義仲ファンですが、歴史上有名な大ファンがいます。 一人目は松尾芭蕉、二人目は芥川龍之介 文献(北国街道を歩く)によると下記記述があります。 -------------- 義... 続きをみる

  • 哀愁の詩人

    小谷村(2010.10)から。 市誌や歴史関係の書物を整理していたら田中冬二(ふゆじ)の詩集が出てきました。田中冬二(1894年-1980年)は銀行員として働きながら哀愁の詩を数多く作った詩人です。 旅のおり長野県へたびたび立ち寄り詩作しています。小谷(おたり)村山田温泉に宿泊した際、下記詩を残し... 続きをみる

  • 水道の種類

    信濃町から(2013.4) 水道の調査をしていると種類が「上水道」ではなくて、「簡易水道」のケースがあります。上水道と簡易水道の違いは、下記のように計画給水人口の違いで技術基準・水質基準に違いはありません。簡易水道は小規模な水道施設という意味のようです。 1 上水道 計画給水人口5001人以上の水... 続きをみる

  • 道路の重複認定3

    長野市(2012.12)から 前に役所で”広域農道が市道に認定された場合、農道ではなくなります。”と言われたことがあります。それまで県道と市道の重複指定のようなことが広域農道でもあるのかなと思っていました。 広域営農団地農道整備事業=広域農道事業により広範囲な地域において、農業生産等を効率的に運営... 続きをみる

  • 波の化石

    長野市戸隠の柵(しがらみ)地区にある戸隠地質化石館に展示(2007年)してあった波の跡の化石。漣痕(れんこん)と言うようです。 よく見えづらいかもしれませんが、波状の化石となっています。 当時(2007年)、波がどうして固まったのだろうと疑問に思っていたら、子供が「砂場のあとじゃないの」の声に納得... 続きをみる

  • 古い地名2

    飯山市から 長野市に「川中島町御厨」という地名があります。インターネットがない時代に「御厨」の読み方がわからなかったので文献(長野県の地名)で調べたことがありました。その文献には富部御厨(とんべのみくりや)の下記説明がありました。 「吾妻鏡」文治2年(1186)3月の乃貢未済庄々注文の中に「富部御... 続きをみる

  • 古い地名

    中野市より 不動産調査をしていると「一丁田」「五反田」「中反田」「三反田」といった地名を見かけます。 文献(長野市誌)によると [長野市街地の東部、三輪・古牧・吉田・朝陽地区では条理的遺跡が確認されている。柳原地区もその延長上にあって柳原駅東側の一帯が注目されていた。ここは比較的整然とした長方形の... 続きをみる

  • 景観形成住民協定

    上田市(2014.4)から。 しだれ桜が見事に。 実務上、地域によって県や市町村の景観条例に基づく景観形成住民協定が締結されていることがあります。 景観形成住民協定とは、地区の住民が、建物の色彩、形態などの外観や緑化など、景観づくりのルールを決めて、地区の住民でそれを守っていくという制度です。協定... 続きをみる

  • ソーラーパネルぶき

    長野市鬼無里の展望台より 5,6年前、建物の構造が下記記載の登記を見かけました。 当時、屋根の種類がソーラーパネルなので変わっていると思いました。 木造ソーラーパネルぶき2階建 専門書(新版Q&A表示に関する登記の実務)では次のとおりに説明しています。 【問】最近,建物の屋根に太陽光発電装置(ソー... 続きをみる

  • 暗渠排水管

    信濃町(2011.6)から。 前に暗渠排水管が埋設されていた農地の評価案件がありました。 傾斜地にある田ですが、畦の地下に排水管(合成樹脂)が埋設されていました。細長い形状をしている田のせいか一部に水たまりができやすく、L字形に組んだ排水管にて排出していました。 地下に埋設された排水管は小石や泥が... 続きをみる

  • 所要の補正6

    野沢温泉村から。 スタカ湖(標高約1300m弱)から、ここにはキャンプ場があります。 前回の続き(所要の補正の最後)。 所要の補正として風致地区の補正率を定めている市町村が少しあります。 これは風致地区内で行われる建築物の建築は、実質的な建築制限等があり、土地利用に制約を受けるためです。 風致地区... 続きをみる

  • 山林の縄縮み

    飯山市斑尾高原から。 山林の登記面積が実際の面積より多くなっていることを「縄縮み」といいますが、今でも山林に数多く見られます。 その理由は? 文献に 「これは、明治9年「山林原野調査法細目」(資料42)第1条2節において、「山岳ハ斜面側面ニテ間数ヲ量り反則ヲ算出スヘキモノトス」と規定されているとこ... 続きをみる

  • 平賀源内1

    長野市安茂里小市(あもりこいち)地区の沢沿いの山(2006.4)、白土と言われるのもわかります。 写真を整理していたら昔(2006年)、白土について興味がわき、安茂里小市地区の山へ行ったことを思い出しました。この辺、航空写真でも白く写っています。 。 最初、白土は陶土用に使われていましたが、その後... 続きをみる

  • 災害の爪痕2

    新潟県上越市板倉区にある人柱供養堂の地すべり資料館(2012.9)から 800年前の大規模な地すべりで、押し倒されたまま地面に埋没した埋もれ木が展示されていました。この埋もれ木は1990(平成2)年、ほ場整備現場から発見されたそうです。 鎌倉時代末期、長野県から一人の旅僧が黒倉峠を越えて新潟県板倉... 続きをみる

  • 災害の爪痕1

    長野市(2012.10)から 写真は長野市中条日下野の臥雲院(がうんいん・1328年建立)にある”臥雲の三本杉”のようす。斜め45度に傾いています。この杉は、長野市天然記念物に指定(S55.5.1・旧中条村指定)されています。指定理由が現地看板にありました。 「この杉は地上3mの所で分岐して三幹と... 続きをみる

  • 外壁後退距離

    中野市(2017.3)から 市町村によっては第1種・第2種低層住居専用地域に建物の外壁後退距離(建築基準法54条)を定めていることがあります。外壁後退距離は、第一種低層住居専用地域・第二種低層住居専用地域または田園住居地域内において設定されるもので、後退距離は1mまたは1.5mのいずれかに限定され... 続きをみる

  • 木留神社

    長野市若里1丁目にある木留(きどめ)神社の鳥居 文献を読んでいたら鳥居に種類(明神鳥居・両部鳥居・神明鳥居など)があることを知りました。 最も一般的なのは二本の柱からなる明神(みょうじん)鳥居ですが、木留神社(下記写真)のように本柱と控柱からなる両部(りょうぶ)鳥居もみかけます。両部鳥居は明神鳥居... 続きをみる

  • 峠の地名

    白馬村(2010.10)から。 現地調査(春~秋)で長野市松代町から地蔵峠を経由して上田市真田町傍陽(そえひ)へ車で向かうことがあります。また、群馬県の研修会へ参加するため上田市真田町から群馬県嬬恋へ向かう途中に鳥居峠(国道144号経由)を通ったことがありました。 今になって長野県内の峠に「地蔵」... 続きをみる

  • ルバーブ

    長野市戸隠高原(2010.6)から。古い写真ですが・・・。 ~前回の続き~ 軽井沢町誌を読んでいたらトマトとルバーブの記載がありました。 --------------- トマトは大正七、八年ころから八百屋で販売されるようになった。当初は毛のはえた青いトマトで、大正十一年(一九二二)ころには赤ナスと... 続きをみる

  • 建物認定

    飯山市から。 今回のテーマは難しいので写真だけご覧ください。 専門書「表示登記教材 建物認定 4訂版」が届いたのでパラパラめくっていたらゴルフ練習場のページに目が止まりました。この本は写真付きの建物認定基準集で私の愛読書の一つです。 不動産登記規則111条では、建物登記の要件の一つに”屋根及び周壁... 続きをみる

  • ヤングコーン

    信濃町から。 先週、道の駅の農産物直売所(飯綱町)にヤングコーンが販売されていましたので、珍しいと思い購入しました。 ヤングコーンはとうもろこしが大きくなる前に収穫されたものですので、今の時期にしか出荷されない野菜のようです。 今年、「2020年農林業センサス」が農林水産省から公表されています。そ... 続きをみる

  • 古い地名5(尾)

    安曇野市(2017.5と2021.5)から 山間部や川沿いの高台の地名や集落名に「〇〇尾」というように「尾」の字がつくことがあります。なぜなのか昔から少し疑問に思っていました。 たとえば小川村に花尾、稲尾、梶尾、穴尾、長野市に細尾、狸尾、上栗尾、下栗尾など。 文献に [山腹に張り出してきている尾根... 続きをみる

  • 居住誘導区域

    小布施町(2010.4.28)から。 立地適正化計画を調べていると浸水想定区域の全部又は一部を居住誘導区域内に含める市町村と含めない市町村があることに気づきます。また、浸水想定区域内を含める市町村でも家屋倒壊等氾濫想定区域を除外していたり、浸水する時間や避難所からの距離といった指標を用いてたりする... 続きをみる

  • 角度計算

    野沢温泉村から。1月24日の豪雪前に写したものです。 林地の調査で地形図上の角度を求めることがあります。 たとえば傾斜のきついO地点とP地点の角度を求める場合(下図参照) O地点とP地点の水平距離が400m、標高差が200mの場合、傾斜角度はタンジェント関数を使って26.56度(B÷A)と求められ... 続きをみる

  • 標高アプリ

    野沢温泉村から 標高が表示される無料アプリをスマホにいれて不動産調査に活用しています。最初、登山する人がよく使うアプリを入れましたが、使いづらいので標高に特化したアプリを入れ直しました。 GPSを使ってますのでほぼ正確で、表示は344mのようにされます。インターネットへの接続なしでも測定してくれま... 続きをみる

  • 古い地積測量図

    茅野市(2009.2)から。 先日、昭和41年に分筆登記された地積測量図が法務局にあるので驚きました。 前に長野市市街地で昭和38年頃のものがありましたが、それは例外と思ってました。 ただ、昭和52年以前の地積測量図でしたから境界標はありませんでした。 長野県の場合、法務局に備え付けられている地積... 続きをみる

  • 国土調査

      写真は昔、ホームページに掲載した長野市旧大岡村から。    先日、実家の土地が国土調査に入るというので役所の説明会に行ってきました。  父から相続した土地で11筆もあり、境界自体知らないので確認に手間取りそうですが、売買や融資で非常に困る筆界未定地だけは避けたいと思っています。 地籍調査におい... 続きをみる

  • 田毎の月

       有名な姨捨(おばすて)の棚田(千曲市八幡)のようす。田植えの準備が進んでいるようです。  この斜面一帯は地すべり防止区域に指定されています。棚田は、地形からいって地すべり防止区域・地すべり危険箇所に指定されることが多いと思います。絶景=棚田=地すべりは、どこの地域にも共通した現象でしょうか。... 続きをみる