土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

QGISソフト

茅野市(2021.1)から

昨年秋、業界のeラーニング研修でQGISソフトの存在を知りました。特に無料公開(注)している登記所備付公図・地図データをQGISに取り込みができるのには驚きました。
ただ、地図(法14条地図)整備地区は正確に場所を表示してくれますが、地図に準ずる図面(公図)地区はまだまだのようです。


QGISは地理情報データを下地に閲覧、編集、分析機能ができる無料のソフトウェアです。具体的にQGISを使って国土地理院の地図を下地に地価公示、地価調査、固定資産税評価の標準宅地などの点データ、用途地域、土砂災害警戒・特別警戒区域、洪水浸水想定区域などの面データ、道路や鉄道の線データを重ね合わせて地図が作ることができます。座標値を持っている複数のデータ(レイヤ)を重ね合わせるので広域的な活用ができます。


たとえば国土数値情報ダウンロードサイトの災害・防災サイトでは下記データのダウンロードが可能(QGISに取り込み)です。
洪水浸水想定区域(1次メッシュ)
洪水浸水想定区域(河川単位:ポリゴン) library_books 更新
土砂災害危険箇所(ポリゴン)(ライン)(ポイント)
土砂災害警戒区域(ポリゴン)(ライン)
地すべり防止区域(ポリゴン)
急傾斜地崩壊危険区域(ポリゴン)
津波浸水想定(ポリゴン)
高潮浸水想定区域(ポリゴン)
災害危険区域(ポリゴン)(ポイント)


国土数値情報が次々とデジタル化されています。
身近にQGISの達人がいるので教わりながら、毎日少しずつ勉強する予定ですが、体調の具合や還暦を過ぎて若い頃のように長時間作業することが辛くなりました。


ただ、7480円もする本(業務で使うQGISver.3)を購入したので後に引けなくなりましたが・・・。


(注)法務省は、2023年1月23日から全国の法務局に備え付けられている「登記所備付地図」などの電子データ(XML形式)をG空間情報センターサイトで無料公開を始めました。また、2023年8月から当センターでQGISソフトに取り込み可能なシェープファイル、GeoJSONファイルに変換した登記所備付地図データのダウンロードが可能になりました。
<参考サイト>
G空間情報センター(法務省登記所備付地図データに関するご案内)
2022年版データ、2023年版データ
https://front.geospatial.jp/
国土数値情報ダウンロードサイト
https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/ 

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