土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

平賀源内2

小川村表立屋(2015.4.27)から

先日、引札(ひきふだ)の歴史が書かれた文庫本(広告世相史)をパラパラめくっていたら平賀源内についての記述に目が止まりました。引札はちらしや広告の意味です。


江戸時代に嗽石香(そうせきこう)なる箱入り歯磨き粉があったことに驚きました。


文献(広告世相史)に下記説明(引用)があります。
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その源内が、これもかねてから親しいゑびす屋兵助に頼まれて、明和六年(一七六九)新発売の歯みがき粉「嗽石香」の引札を書いている。当時、歯みがき粉は、すでに江戸名物のひとつに数えられていた。そして江戸ッ子たる者、歯が真っ白でなければいけないのである。そのため歯みがき粉は、房州砂に香料がはいったもので、江戸ッ子はこれで歯の芯がすり減るほどこする。(略)歯の白さに憧れていた時代だ。
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「嗽」は訓読みで「うがい」と言いますから、口の中をきれいにする意味が含まれているようです。
平賀源内は日本初のコピーライターでした。
<引用・参考文献>
今野信雄「広告世相史 コピーの原点をさぐる」p.12,中公新書,昭和60年
<参考サイト>
アド ミュージアム 東京
https://www.admt.jp/exhibition/jp_ad_history/edo/ 

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