土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

道路の重複認定3

長野市(2012.12)から

前に役所で”広域農道が市道に認定された場合、農道ではなくなります。”と言われたことがあります。それまで県道と市道の重複指定のようなことが広域農道でもあるのかなと思っていました。


広域営農団地農道整備事業=広域農道事業により広範囲な地域において、農業生産等を効率的に運営するため、基幹となる農道(広域農道)が整備されることがあります。この事業により建設された広域農道は、高規格的な農道で通常の非高規格的な農道では建設ができない広い道幅や歩道(付帯設備等)の建設が可能となります。


確かに田園地帯を通る農道に歩道を設置する必要性は乏しいですが、郊外の田園地帯にある広い幅の農道は交通量が多いこともあり歩道が設置されています。


広域農道は土地改良法に基づく農道であるので、市町村道または都道府県道として認定されると農道ではなくなります。(道路法7条1項、8条1 項)。それに伴って農道は役所において農林関係の係で管理していたのが、市町村道・都道府県道になると土木・建設系の管理に代わります。


都市計画区域内の農道は建築基準法上の道路ではないので市町村道や県道として認定を受ければ建築基準法42条の要件を満たします。


県道や市町村道と広域農道を重複認定しない理由がわかりました。


都合により3週間ほどブログを休みます。
<参考サイト>
広島県(広域営農団地整備計画)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/noushin/1170293777075.html

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