土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

2024年4月のブログ記事

  • 湯福川

    飯山市菜の花公園から 先日、長野市市街地の町名の由来に関する郷土史を読んでいたら「岩石町(がんせきちょう)」についての記述がありました。昔、おそらく大きな岩があったのだろうと思っていました。 文献(長野復刻昭和47年度)によると下記記述があり、納得しました。 「岩石町=岩石、河原崎の名はいづれも湯... 続きをみる

  • 堂庭(善光寺)

    飯山市菜の花公園から 現在、長野市で一番地価の高い場所は長野駅前付近ですが、戦前は善光寺周辺であったことが文献(長野市誌)に記述されています。 ------- 大正十四年(一九二五)当時、各町の最高地価は大門町(だいもんちょう)・後町(ごちょう)・元善町(もとよしちょう)・横町(よこまち)・岩石町... 続きをみる

  • 煙火師

    長野市(2016.4.20)から [平賀源内1]で紹介した白土の小市(こいち)地区を含む安茂里(あもり)地域は古くから花火とのかかわりをもっていました。 実際、それを裏付けるいくつかの事象や資料も残されています。 たとえば安茂里(差出北)出身で1889(明治22)年生まれの青木儀作氏(日本煙火芸術... 続きをみる

  • 平賀源内2

    小川村表立屋(2015.4.27)から 先日、引札(ひきふだ)の歴史が書かれた文庫本(広告世相史)をパラパラめくっていたら平賀源内についての記述に目が止まりました。引札はちらしや広告の意味です。 江戸時代に嗽石香(そうせきこう)なる箱入り歯磨き粉があったことに驚きました。 文献(広告世相史)に下記... 続きをみる

  • 平賀源内1

    長野市安茂里小市(あもりこいち)地区の沢沿いの山(2006.4)、白土と言われるのもわかります。 写真を整理していたら昔(2006年)、白土について興味がわき、安茂里小市地区の山へ行ったことを思い出しました。この辺、航空写真でも白く写っています。 。 最初、白土は陶土用に使われていましたが、その後... 続きをみる

  • 農業用施設用地の評価

    小川村(2015.4)から 昔、農家住宅地に隣接する作業所(農産物処理加工施設)敷地の固定資産税評価額が非常に安いので驚いたことがあります。登記地目は宅地ですが、農家住宅の敷地評価額と大きな差がありました。後に作業所敷地は農用地の農業用施設用地であったことを知り納得しました。 地目が宅地(注)でも... 続きをみる

  • 高圧線による減価(所要の補正)

    小川村(2015.4.27)から 先週、固定資産税評価における地方公共団体の固定資産評価事務取扱要領に、宅地、雑種地のほか農業用施設用地も高圧線下地補正(所要の補正)の対象になると記載されていたので少し驚きました。 高圧線下地には中高層の建物が建てにくい、又は建てられない建築制限があり、心理的要因... 続きをみる

  • 災害の爪痕3

    小諸市のだんご石(2018.3) 周囲約22m・高さ約5mの巨石 江戸時代(寛保2年・1742年)、寛保の洪水(戌(いぬ)の満水)と呼ばれる超豪雨により長野県小諸市で土石流が発生し、城下町を襲いました。そして大水がおさまったある日、千曲川近くの畑の中に巨石が突然現れて、村人はこれを「だんご石」と名... 続きをみる

  • 災害の爪痕2

    新潟県上越市板倉区にある人柱供養堂の地すべり資料館(2012.9)から 800年前の大規模な地すべりで、押し倒されたまま地面に埋没した埋もれ木が展示されていました。この埋もれ木は1990(平成2)年、ほ場整備現場から発見されたそうです。 鎌倉時代末期、長野県から一人の旅僧が黒倉峠を越えて新潟県板倉... 続きをみる

  • 災害の爪痕1

    長野市(2012.10)から 写真は長野市中条日下野の臥雲院(がうんいん・1328年建立)にある”臥雲の三本杉”のようす。斜め45度に傾いています。この杉は、長野市天然記念物に指定(S55.5.1・旧中条村指定)されています。指定理由が現地看板にありました。 「この杉は地上3mの所で分岐して三幹と... 続きをみる