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不動産鑑定士の日々

木留神社

長野市若里1丁目にある木留(きどめ)神社の鳥居

文献を読んでいたら鳥居に種類(明神鳥居・両部鳥居・神明鳥居など)があることを知りました。

最も一般的なのは二本の柱からなる明神(みょうじん)鳥居ですが、木留神社(下記写真)のように本柱と控柱からなる両部(りょうぶ)鳥居もみかけます。両部鳥居は明神鳥居に比べ頑丈な造りになっています。

同文献に木留神社の鳥居の説明があります。
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神社は、しばしば洪水に遭っていたのか、鳥居は海水中に建つ厳島神社(広島市)と同じ両部鳥居(権現鳥居ともいう)を採用している。柱の前後四隅に稚児柱(控柱ともいう)を設け、本柱と稚児柱の間には上下二本の控貫(補強のため柱と柱の間を貫いてつなぐ材)をつけたもので、一般的な明神鳥居に比べて堅固なつくりになっている。(略)
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明神鳥居として有名なのが戸隠神社中社の鳥居です。2020年、84年振りにこの鳥居が建て替えられました。高さ11mにおよぶ鳥居が二本の柱によって安定していることに驚きました。


両部鳥居として諏訪大社本宮の浪除鳥居(なみよけとりい)が有名です。軟弱地盤対策から両部鳥居になっています。昔はこの鳥居の足元付近まで諏訪湖がきていて、浪除けの鳥居といわれていたそうですが、諸説あるようです。この鳥居から諏訪湖まで直線距離で約4.7kmありますから昔、湖畔だったとは信じられません。
<引用・参考文献>
離求庵「善光寺古道を歩く」p.153,2006年
<参考サイト>
諏訪大社上社鳥居(2004-02)諏訪市・茅野市
http://www.suwasogo.co.jp/torii/torii.html

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