土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

坪、平方メートルの換算

小川村から。

下記文献によると
昭和41年3月31日までは尺貫法による計算単位を用いて登記簿の土地の面積及び建物の床面積(以下「面積等」をいう。)を表示していましたが、同年4月1日以降はメートル法により面積等を表示することになりました。
2 尺貫法からメートル法への換算方法等について
(1)尺貫法による表示
宅地及び鉱泉地は「坪」で表示し,それ以外の田,畑及び山林等は「町・反・畝・歩」で表示していました。これらの換算方法は次のとおりです。
1町=10反=100畝=3,000歩
1歩=1坪
(2)メートル法への換算方法
1坪=121分の400平方メートル=3.305785……平方メートルになります(注1)。これを「換算定数」といっても差し支えないと考えます。また,平方メートルを坪に換算するときは,400分の121をかけることにより算出できます(注2)。
(略)
(注1)121分の400=3.305785……は,坪から平方メートルに換算するための定数です。
(注2)400分の121=0.3025は,平方メートルを坪に換算する数値で,上記(注1)でいう定数の逆数です。


とあります。


つまり、
1㎡=約0.3025 坪
400㎡=約121坪
ですので
坪を㎡に換算するときは0.3025で割り
㎡を坪に換算するときは0.3025をかければいいことがわかります。
(例)
50坪÷0.3025=165.28㎡
165.28㎡×0.3025=50坪
今でも坪で土地価格や賃料を表示することが不動産業界です。


この0.3025は、横浜市で開業されているI先生(司法書士・土地家屋調査士)から35年前に教わりました。


ふと、立川志の輔の落語(まくら部分・CD版)を思い出しました。
ウニは殻をかぶった状態を「1壷(つぼ)」と数えるそうで、立川志の輔が「ウニも土地も一緒?」と笑わせていたことを。


<引用・参考文献>
福岡法務局・名古屋法務局実務研究会編「Q&A地図整備と表示登記」p.19-20,日本加除出版(株)

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