クロモジ
高山村湯峰展望広場付近(2016.5)から
先日、園芸店へ行ったら”クロモジ”の木が売っていました。昔、園芸店の人から”この木は虫がほとんどつきませんから育てやすいですよ”と言われたことを覚えています。
下記文献によると
”樹皮は緑色で黒斑(くろふ)があり、それが文字のように見えることから、「黒文字」の名がつきました。”
とあり、納得しました。カタカナだと漢字のイメージが沸かないですね。
また、同文献に
”古くから爪楊枝(つまようじ)や箸(はし)の材料に用いられ、そこから高級な爪楊枝を「くろもじ」と呼ぶようになりました。”
とあります。
別の文献(葉っぱでおぼえる樹木)に
「枝の切り口には芳香があり、(略)枝葉からはクロモジ油が得られ、かつて香料の原料として採取されていたこともある。」とあります。
ネットで検索するとクロモジ油は今でも化粧品、香水などにも使われるようです。
和菓子についてくる楊枝の材質は気にしたこともありませんでしたが、次に食べるときは注意したいと思います。
<引用・参考文献>
濱野周泰監修「大人の園芸 庭木 花木 果樹」p.138,2006年
濱野周泰監修「葉っぱでおぼえる樹木」p.117,2005年