土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

2019年6月のブログ記事

  • 山林の縄縮み

    飯山市斑尾高原から。 山林の登記面積が実際の面積より多くなっていることを「縄縮み」といいますが、今でも山林に数多く見られます。 その理由は? 文献に 「これは、明治9年「山林原野調査法細目」(資料42)第1条2節において、「山岳ハ斜面側面ニテ間数ヲ量り反則ヲ算出スヘキモノトス」と規定されているとこ... 続きをみる

  • 公図の色

    長野市山間部(芋井)から。 昔、和紙の公図に道は赤色、水路は青色といった色が付けられていました。 文献に 「(9)公図に掲げられた凡例(和紙原図) 道…………赤色  水路………水色  田………黄色 畑…………薄茶色 宅地………薄い赤色(桃色) 原野………黄緑色 山林………緑色 公図上の赤色,水色の... 続きをみる

  • 「飛地」になっている土地

    長野県麻績(おみ)村から。 飛地(とびち)になっている土地をたまに見かけることがあります。特に洪水で川の流れが変わったためか千曲川沿岸には数箇所みられます。 文献に 「4 飛地  地租改正作業前の旧幕時代は,土地を対象として課税していたのではなく,農民を対象として課税していたものである。そこで,甲... 続きをみる

  • 「めがね地」と呼ばれる土地

    中野市から。 千曲川の蛇行がいい感じです。 山間部の山林に「めがね地」と呼ばれる土地をまれに見かけることがあります。 文献に 「3 めがね地 公図上の道路・水路等をはさんで存在する一筆の土地を,登記実務上,「めがね地」と言っている。道路,水路等を隔てて存在する二つの土地が同一地番であること,つまり... 続きをみる

  • 「甲乙」が入る古い土地地番

    中野市梨久保から。 郊外や山間部の土地に”甲乙”が入った古い土地地番をまれに見かけることがあります。 例えば842番甲、842番乙のように。 これはどうしてでしょうか。 文献に 「2 脱落地の付番方法 土地台帳・公図上の地番として,「3番甲,3番乙」の記載を見受けることがある。 これは,脱落地につ... 続きをみる

  • 「落合」という地名

    9年前に写した北アルプス、小川村から。 「落合」という地名は文字どおり川の落ち合う所で川の合流点付近に多く見られます。 文献によると例えば 大鹿村(落合)-鹿塩川と小渋川の合流点付近 下諏訪町(落合)-砥川(とがわ)と東俣川の合流点付近 佐久市(落合)-千曲川と根湯川の合流点付近 山ノ内町(落合)... 続きをみる

  • 「論所」という地名

    上田市塩田平から。大昔、流鏑馬(やぶさめ)が盛んだったという案内板がこの近くにありました。 長野市丹波島1丁目に「論所(ろんしょ)」という地名があります。 これは文献(更北地区の地名)に ”寛政元年(1789)6月の犀川洪水で、割目西端と上氷鉋村との境界周辺の用水が埋没し、文化8年(1811)から... 続きをみる

  • 水位標

    小布施町の千曲川河川公園で9年前に写したハナモモ、サクラ。 下の写真には千曲川大洪水水位標が写っています。上の段は平成18年7月19日梅雨前線による水位、下の段は平成16年10月21日台風23号による水位を示していて、千曲川における大水害の歴史を後世に伝える拠点となっています。 ほかに長野市豊野町... 続きをみる

  • 「〇〇島」という地名

    写真は犀川(さいがわ)から。遠くに見える北アルプスがいい感じで。 犀川や千曲川沿岸には〇〇島という地名(大字)が数多く見られます。 例えば 長野市には大豆島(まめじま)、屋島、若穂牛島、青木島、丹波島、川中島、真島など 須坂市には福島、中島、相之島、小島など 文献に「このような島地名がついている土... 続きをみる

  • シロアリ2

    写真は長野市から。  前回のつづき  木材の害虫にヒラタキクイムシがいます。  タケ、家具や建材を食べる害虫として知られています。デンプン質が多く乾燥した広葉樹(ラワン・ナラ・ケヤキ・カシ等)を食べ、スギ、マツ、ヒノキといった針葉樹は食べない特徴があります。   下記サイト(札幌市)によると「建材... 続きをみる

  • シロアリ

      12年前に写した藤棚(長野市)。  3年ほど前に自宅がシロアリ被害にあったのでシロアリの論文(総文字数13202)を書き不動産専門誌(Evaluation・プログレス)に投稿しました。  No.62「シロアリと不動産との関連(上)」2016年  No.63「シロアリと不動産との関連(下)」20... 続きをみる

  • タバコの葉

       9年前に写した長野市戸隠のタバコ畑、葉の大きいのが特徴です。当時、ここにはバーレーという品種が3808本(14アール)植えられていました。  たばこ栽培をする農家は年々減少し、長野市統計書(販売目的で作付け)によると平成17年181経営体であったのが平成22年103、平成27年36にまで減少... 続きをみる

  • 国土調査2

    写真は13年前に写した飯山市菜の花公園から。 6月2日、地籍調査事業の地区一斉仮杭打ちに行ってきました。 9時に役場前へ行き役場職員の説明の後、杭と目印となる棒を借りて実家へ向かいました。 川沿いや道路際は事前に職員が打ってあった仮杭を確認した後、隣地宅地、山林及び田の所有者と相談して仮杭となる棒... 続きをみる