土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

シロアリ2

写真は長野市から。

 前回のつづき
 木材の害虫にヒラタキクイムシがいます。
 タケ、家具や建材を食べる害虫として知られています。デンプン質が多く乾燥した広葉樹(ラワン・ナラ・ケヤキ・カシ等)を食べ、スギ、マツ、ヒノキといった針葉樹は食べない特徴があります。
  下記サイト(札幌市)によると「建材や家具の表面に穴があき、そのまわりにきな粉のような木材の粉がこぼれている場合、キクイムシによる被害が疑われます。」とあります。
 文献によれば「イエシロアリやヤマトシロアリはこのように糞を排出することはない。」とのこと。
  また、同文献に「約10日で孵化(ふか)した幼虫は乾材内部を食い荒らし、ひどくなると、材の表層部だけを薄く残して内部はまったく粉状になってしまう。」とありますから、現地調査で粉状のものがあったら注意が必要でしょう。


 前に物件調査中、別荘の1階床下の木が穴だらけになっていることに気づきました。雨の日でしたから粉も周辺になく、シロアリかヒラタキクイムシかの区別がつかなかったので「虫による被害あり」と記載したことを思い出しました。


<引用・参考サイト>
札幌市:ヒラタキクイムシ
http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f3seikatu/f80mushi/2_juukyo/kikuimusi.html
<引用文献>
シロアリと防除対策編集委員会編「シロアリと防除対策」pp.154~155,(社)日本しろあり対策協会

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