土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

石けん

石川県羽咋(はくい)海岸(2009.8)から。
当時、海岸を車で通ることができるので驚きました。

私が小さい時、洗濯機が地方に普及し始めた頃で、それまで母親がたらいに水を入れ、洗濯物を洗濯板の上にのせ石けんで洗っていました。当時、手や体を洗うのも石けんでした。


その後、家に脱水機能付き洗濯機がきました。脱水はローラー式、洗い上がった洗濯物を2本のゴムローラーの間に通し、ハンドルを回して脱水するもので面白くて何回も回したことを覚えています。


文献に石けんのことがありました。
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石鹸の歴史は古く、日本にはすでに戦国時代にポルトガル人の手で導入されている。石鹸をシャボンというのは、ポルトガル語から来たものである。
慶長元年(一五九六)、博多の神谷宗湛(かみやそうたん)から石田三成にシャボンを贈り、それに対する三成の礼状が残されている。それには、「志やぼん」を遠路はるばる贈っていただき、「満足に候(そうろう)」とある。この文面から、石鹸が、ごく一部の人たちの問に知られたものであったことがわかる。
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石けんは戦国時代にはあったようですから古くから使われています。


また、同文献に洗濯用石けんとして「長さ三〇センチほどの長方形をした石鹸で、庖丁で四等分か五等分に切って使っていた。」旨の記載がありました。


我が家では洗濯用粉石けんが今でも活躍しています。
脱水機能付きの言葉に哀愁を感じます。
<引用・参考文献>
吉村昭「事物はじまりの物語」pp.36,40,,ちくまプリマー新書

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