土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

電話

信濃町(2010.9.1)から。

電話の呼びかけに「もし、もし」と言います。
この「もし、もし」に語源があったことを前に、知りました。


文献(事物はじまりの物語)に下記記述(括弧は私の追記)がありました。
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明治維新後、役所につとめる吏員(りいん)は武家またはそれに準ずる人々が多く、電話の第一声として、「もうし、もうし、そこを行かれる方」”などという武家の使った呼び方のもうしという言葉から、「もし、もし」という言い方が使われ、それが百年以上もたった現在でも使われているのである。”とありました。
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そういえば、私が小学高学年の頃(50年前)、入院した時、病院から家に電話をかけると電話交換員が出て取次ぎをしてくれました。当時の電話はダイヤル式で、ダイヤルを回して戻るのに時間がかかったり、まわす途中で失敗してやり直したりしてました。


どの家庭も電話は一台、置く位置もほぼ同じだった時代でした。
今ではダイヤル式黒電話という言葉になつかしさを感じます。


また、同文献に下記も。
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しかし、電話機がどのように改良されていっても明治初期に電話が輸入された時、「もしもし」と言った呼びかけ言葉がそのまま残っているのが、面白い”
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なつかしさとおもしろさを味わった一日でした。
なお、今回のブログは旧ホームページのブログを焼き直しました。


<引用文献>
吉村昭「事物はじまりの物語」pp.90,96,ちくまプリマー新書
<参考サイト>
語源由来辞典
https://gogen-yurai.jp/ 

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