土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

古代米

2011年9月静岡県へ行ったとき、有名な登呂(とろ)遺跡を訪れました。写真は、その遺跡内にある古代米栽培のようす。

赤米・緑米・黒米・紫米が栽培されていました。古代米を販売しているのは、あちこちで見かけますが実際に栽培している所は当時初めて見ました。また、緑米以外は、白米の稲穂と似ているので少し意外な感じを受けました。


古代米について遺跡内案内人(ボランティア)の方に尋ねたら、
”古代米は肥料がいらない、栄養分が多い、病害虫に強い”との説明でした。


また、緑米は赤米や黒米に比べ稲穂が小さかったので
”収穫量は違うのですか”と聞きましたら
”緑米は稲穂が赤米の半分以下ですので収穫量は少ないと思います。食べるというよりモチにしたのでしょうか”
緑米が小さい理由がわかりました。


近くにガマも栽培していて、都会の人が珍しがりガマを抜き取ることがあるそうです。


火起こし体験コーナーを見学してたら、杉板に樫(カシ)材の手回し器で10分以上かかって火を起こし、種火に麻を覆ったところ麻が燃えました。案内人の方は”古代では麻の代わりにガマの穂(ふわふわしたもの)を使ったかもしれない”と言われました。


それにしてもボランティアの方々は、遺跡内案内、古代米の栽培、水の管理、火起こし体験指導、雑草の抜取り等のたいへんな作業に従事されていると感じました。


赤米は邪馬台国・大和朝廷への献上米、野生イネの大部分が赤米であることから、赤米はコメのルーツで赤飯の起源といわれているそうです。(古代米のサイトより)


弥生時代後期の集落では、土地を小さい区画に分けて古代米が栽培されていました。案内人の方は”水の維持管理上、大きい区画は難しかったのでしょう”と言われました。


家や舟は杉材を使って造っていて、水路の両脇に杉の角材が多数打ちつけられていました。当時、杉が多く使われたようです。


登呂博物館内の店舗で古代茶が売っていましたので、さすが静岡だなと思いつつ買い求めました。
今回のブログは旧ホームページのブログ(2011年)を焼き直しました。
<参考サイト>
静岡市立登呂博物館
https://www.shizuoka-toromuseum.jp/ 

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