土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

バルコニー

小川村より

NHKドラマ「正直不動産」で主人公の仲介する物件が高額マンションのケースがありました。マンションの内見で購入予定者がバルコニーに出てみなかったことがちょっと不思議に感じました。おそらく放送用にカットされたのでしょうか。


マンションの場合、バルコニーは共用部分とみなされるので、通常、各住戸の専有面積に算入されません。しかし、バルコニーの奥行が一定距離以上あると専有面積に含まれてしまいます。


下記古い文献にマンションバルコニーの奥行について説明があります。
「奥行きは、1.5m、1.85m、広くても2mまでといったところが一般的なようです。2m以上になると、その部分は建築物の床面積として、参入されてしまいます。」


販売促進の観点から高額分譲マンションの中には、奥行が4mあったり、広いルーフバルコニーがついていたりすることがありますから、ドラマに登場するバルコニーの奥行に関心がありました。


<引用・参考文献>
「マンションは何千万円もして人生最大の買い物なのに高いか、安いかわからないしどうやって選んだらよいかわからない人が読む本2005-2006」p.91,(株)エクスナレッジ
<参考サイト>
国土交通省(床面積の算定方法について)
https://hourei.jyunpo.com/kijunho_kokuji/santei/santei-115.pdf
延床面積については、外気に有効に開放されている部分の高さが1.1メートル以上且つ天井の高さの2分の1以上の場合、奥行2メートルまでは床面積に含まない(国土交通省・建設省住指発第115号)。

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