土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

地番検索

白馬村(2017.2)から

前に山奥にある山林の所在を探していて、公図をつなぎ合わせても見つからないことがありました。ほとんど分筆をしていない、もしくはしてあっても1番イ、1番ロといった明治時代に行われた筆しかない場所でした。結局、飛地にあったのでわかるまでに公図を20枚くらい取りました。


このように公共座標値を持たない山林は探すのに時間がかかります。一方、地籍調査事業や法務局調査による整備地区は、公共座標系データ(法14条地図・縮尺1/500)、いわゆる統一座標値を持つため山林であっても探すのは比較的簡単です。


最近、QGIS達人のK氏から教えてもらったサイト「MAPPLEの法務局地図ビューア」で地番検索をするようになりました。


このビューアは優れていて登記所備付地図の中で公図データ(縮尺1/600)、つまり任意座標系にも対応しています。


任意座標系データは”字(あざ)”ごとに座標値が異なるため地図に正確な場所が表示されませんが、このビューアは目標の公図集成図へジャンプしますので、集成図を縮小拡大して探すことができます。そのため今までのように公図をつなぎ合わせて調べる必要はないため時間短縮につながります。前に探した山奥の山林(公図20枚取った箇所)を同サイトで調べたら非常に短時間で目標の位置がつかめました。


現在、2023年版データですが、今年4月か5月に2024年版登記所備付地図データが公開されるのでビューアの更新が楽しみです。


達人が言う”QGISで山林を探すくらいならMAPPLEの法務局地図ビューアで閲覧したほうが早いですよ、QGISに任意座標データを取り込むと重くなりますから”に納得しました。
<参考サイト>
MAPPLE法務局地図ビューア
https://mapple.com/labs/  
G空間情報センター(登記所備付地図が見られる「MAPPLE法務局地図ビューア」
株式会社マップル)
https://front.geospatial.jp/mm_202401_1/

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