土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

天然アスファルト

長野市大岡(2016.2)から

アスファルトは舗装材料によく使われます。近年、雨水を地下に通す浸透性アスファルト舗装になっている道路が増え、道路上に水たまりが少なくなったように感じます。


先日、下記文献(道路が一番わかる・下記引用)を読んでいたら”天然アスファルト”の存在を知りました。
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日本で初めてアスファルト舗装が施された場所は、秋田県から運ばれた天然アスファルトが使用された、長崎のグラバー邸近くの歩道で、一部が現存しています。
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アスファルトは全て近代の人工化合物とばかり思っていました。
天然物があるとは驚きです。


下記サイトに天然アスファルトに関する下記記述があります。
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縄文時代の日本では、接着剤として天然アスファルトが使用されたことが分かっており、青森県、秋田県、新潟県などの遺跡から、天然アスファルトが付着した矢尻や、アスファルトで補修された土器、土偶が多数出土しています。
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また、日本書紀に天智天皇の即位式に天然アスファルトが「燃える土」として献上されたと記録(同サイト)されているそうです。


ところで大きな神社(例:大神神社・伊勢神宮)の参道は砂利道(未舗装)になっていることがあります。同文献に下記記述(引用)があったのであえてアスファルト舗装しない理由がわかりました。
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日本の神社にある白い石の玉砂利を敷き詰めた参道は、その上を歩くと音がすることにより静寂を引き立て緊張感を高める効果があるといわれています。
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<引用・参考文献>
窪田陽一著者・監修「しくみ図解シリーズ道路が一番わかる」p.102,2009年,技術評論社
<引用・参考サイト>
一般社団法人 日本アスファルト協会(アスファルト基礎知識)
http://www.askyo.jp/knowledge/01-2.html

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