土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

自然堤防

飯山市から。今年は雪が少ないようです。

「自然堤防」という言葉が地盤、河川、水害関係でよく使われます。


文献を読んでいたら下記説明があったので参考になりました。
「(3)自然堤防
図2,2.14に示すように、現河川や旧河道の両岸や片岸に帯状をなす微高地(周囲より0.5~3m程高い)を自然堤防と呼ぶ。洪水時に河道から溢れた水流が急激に弱まり、河道の外側に砂や砂礫を堆積させる。このような洪水氾濫が繰り返されることにより自然堤防が形成される。(略)
自然堤防は主に砂や小礫からなるため、N値は5程度以上で排水性がよく、住宅などの小規模建築物の基礎地盤としては良好なことが多い。また、微高地のため、小規模な洪水に対しては比較的安全で、冠水することが少ないため、昔から平地の集落は自然堤防上によく発達してきた。」


N値は地盤の強さを表しますが、大きい数値(例:30~50)ほど地盤が硬くなります。
前に調査地(軟弱地盤)近くの宿舎の地盤を調べたらN値が地下5m~8mまで0が続いていました。地下水の流れている可能性があったので驚いたことを覚えています。


<引用・参考文献>
特定非営利活動法人住宅地盤品質協会「住宅地盤調査の基礎と実務一地盤をみる一」2014年9月第1刷

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