土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

舟着神社

中野市更科(さらしな)にある舟着神社前から。

文献に下記説明がありました。
「高井舟着(ふなつき)神社の舟繋(つな)ぎ石
延徳田圃の北東端、更科区(中野市)に鎮座する高井舟着神社の境内に「舟繋ぎ石」がある。この石は、神社境内の南西の延徳田圃に面した位置で、小高い丘の上にあり、石質はひん岩である。大きめの岩は二つあり、一番大きい岩に穴が開けられており、昔からこの二つの岩を舟繋ぎ石と呼んでいる。伝承によると、昔このあたりまで遠洞湖(えんどうこ)といった大ぎな湖であった頃、舟の綱をこの穴に通して繋いだものだという。この石にまつわる伝説としては、源頼朝がここから舟に乗り込み、湖上から美しい形をした老松の「飯盛松」を眺めたという。また、下野国(栃木県)岩船山より出たという岩船地蔵が、石の舟に乗ってこの湖を通って現在の岩船区(中野市)に来たという。なお、舟繋ぎ石は桜沢(同市)にもあったが、昭和三〇年代に中野市役所の前庭に移転してしまった。」


神社裏にそれらしき大きな岩があり、神社名に「舟着」のつく意味がわかりました。大昔に湖沼伝説があったようです。

<引用・参考文献>
「歴史の道調査報告書 千曲川」p.102,平成3年3月31日,編集・発行長野県教育委員会

×

非ログインユーザーとして返信する