土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

大字

中野市から

昔、どうして住所に大字がつくのだろうと思ったことがあります。


大字について、文献では下記のとおり説明しています。
『大字は基本的には藩政時代から明治の市制・町村制まで存続した村であり、新たな町村制における数カ所町村合併による「行政村」の町村と区別するために「大字」が与えられた。そのため単独で町村制を施行した町村には大字がない』


上記を検証してみると長野県の下記町村では確かに大字がありません。
下諏訪町役場:諏訪郡下諏訪町4613-8
原村役場:原村6549-1
宮田村役場:宮田村98


大字は省略していいことが多いですが、申請書や契約書など住所を正確に記入することが求められる場合があります。その際、大字の入った住民票や印鑑証明書どおりに記載することが求められます。


ちなみに埼玉県には大字が何丁目という珍しい地名があります。
例1:八潮市大字二丁目
例2:春日部市大字八丁目


住所を記載するとき、2丁目や8丁目としてしまいそうです。


今回は、旧ホームページ(閉鎖)のブログ(2005年11月)に「大字・地番の謎」の題名で記載していたのを要約しました。


<引用・参考文献>
今尾恵介「住所と地名の大研究」(株)新潮社

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