土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

受験仲間2

長野市山間部から

不動産鑑定士三次試験の受験仲間である黒沢氏から本(新版)の贈呈がありました。氏は数多くの本を出版されていて、その執筆量と質に毎回驚かされます。近々、別に1冊出すそうです。
黒沢泰「新版 共有不動産の鑑定評価」プログレス


昔、下記共有不動産の案件を聞いたことがあります。


お金を貸した担保として共有不動産(3名共有・山林)を取得しようと思われた方がいて、共有者1人の反対によって登記はできなかったそうです。売買(残代金は登記と引換え)しましたが仮登記もできないので取得者は権利証を預かってました。


売買から20年くらいして共有の1人が突然現れ「残代金を支払ってくれたら登記可能になった」と言ってきました。


売買時の取得者は、亡くなり子供の代になっていましたから支払いを拒否したそうです。20年の歳月は、山林に対する需要を大きく変化させていました。


一般的に土地の地価が値上がっている時は、契約締結を先延ばししようとする傾向があります。逆に値下がりしている時は、早く締結しようとします。


共有不動産は、時代によって需要が変化するようです。

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