土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

まち・ちょう

長野市山間部より

長野県で事務所を開業して、町村名を覚えていた頃、〇〇町(まち)は多いですが、阿南町(あなんちょう)だけ、〇〇まちではなく、〇〇ちょうと読むことに不思議な感じがしました。もう30年近く前ですが・・・。


文献(信州学大全)によると
「東西で異なる町名の呼び方
町名を東日本では「まち」、西日本では「ちょう」と呼んでいる。北陸地方・関東地方では「まち」と呼ぶのが一般的である。長野県はまち文化圏に属しているが、下伊那郡阿南町だけが例外である。(略)愛知県とは伊那街道(明治以降三州街道、現在国道153号)を通じて古くから交流が盛んであった。(略)
山梨県は例外で勝沼町・鰍沢町など圧倒的にちょう名が多いのが特色である。(略)
なお、沖縄県では読谷村(よみたんそん)のように、音読みの村名が多いが、日本本土では
「むら」読みが一般的である。」


例外はありますが、長野県はまち文化圏に属していました。


東京の事務所にいた時、千葉県市川市北方町の読み方(ぼっけまち)が変わっていたことをふと思い出しました。当時、北方〇丁目は”きたかた”と読んでいたことも。もう35年ぐらい前ですが・・・。


<引用文献>
市川健夫「信州学大全」pp.34-36,2004年,信濃毎日新聞社

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