土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

温泉の地下温度

長野市鬼無里(2012.6)から。
下の岩は奇岩千畳岩(きがんせんじょうがん)といい、縦150m、横80mの巨大な砂岩の一枚岩で長野市天然記念物に指定されています。
現地案内板によると
大昔、海の底だった頃にたまった砂岩層のうち、厚く硬い部分が浸食に耐えて一面に露出しているもの。

この地点は標高904mくらいありますが、海の底とは・・・。周辺には表面に蜂の巣のような大小の穴のあいたハチの巣状風化岩や、波跡の化石、海底生物の化石なども見られます

前回のつづき。
温泉の温度は地中深くなるほど高くなるようです。


文献によると
ちなみに、地中の温度は深くなるにつれ高くなるので(100メートルごとに摂氏3度上昇するといわれている。)、例えば、地表温度が15度の場合、地下1,000メートルの地点の地下水の温度は摂氏45度である。地下水の揚湯時の温度ロスを考慮しても口元温度は25度以上となることが多いといわれている。したがって、大深度温泉は有効成分の有無にかかわらず温泉法の温泉に該当することが多い。また、地下1,000メートル以上以深の地下水は何らかの有効成分が一定量以上含まれているといわれている。


とあります。


そういえば、2007年に東京都渋谷で温泉施設が爆発した事故がありました。
地下1200mから温泉をくみ上げていたので、その深さに驚いたことがあります。
<引用・参考文献>
不動産公正取引協議会連合会 公正競争規約研究会「不動産広告の実務と規制[12訂版]」
p.134,(株)住宅新報出版,2018年
<参考サイト>
渋谷温泉施設爆発事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E6%B8%A9%E6%B3%89%E6%96%BD%E8%A8%AD%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85

×

非ログインユーザーとして返信する