湯田中を訪れた歌人
山ノ内町から。妙高山、黒姫山が遠方に。
高社山も遠方に見えます。
この時期(2020.1.9撮影)雪があまりに少なくて驚きました。地元の人(老人)に聞いたら”こんな年は生まれて初めてだ”とのこと。
昔、山ノ内町湯田中を訪れた有名な歌人が2人います。2人とも湯田中を流れる夜間瀬川(星川)の水害後に訪れ下記の歌を残しています。
・伊藤左千夫(明治44年9月)
湯田中の河原に立ちて飯綱峯(ね)や 妙高の山 くろひめの山
明治43(1910)年に長野県で100年に1回と言われる大水害が発生し、夜間瀬川を始め各河川がはん濫しました。
・斎藤茂吉(昭和2年10月)
湯田中の川原に立てば北側は はつかに白し妙高の山
大正13(1924)年夜間瀬川がはん濫しました。
繰り返される水害(M25,M27,M29,M31,M35,M40,T3,S25)のたびに、地元の人は大変だったことと思います。
山を見ていたら雪が極端に少ないのも気候大変動の一つと思いました。
<参考文献>
湯田中のあゆみ刊行会「湯田中のあゆみ」H6