土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

浸水想定区域2

飯山市の皿川(さらがわ)決壊現場付近から。
盛土してビニールシートで覆ってありました。

皿川(一級河川)は千曲川の支流ですが、小さい河川(河川延長3,815m)のためか水防法の浸水想定区域は設定されていませんでした。


浸水想定区域は洪水予報河川(国土交通大臣指定)や水位周知河川(都道府県知事指定)にはありますが、予報河川や周知河川に指定されていない場合、造られないのが通常です。
例外として千曲市にある三滝川のように指定されていないのに浸水想定区域(水防法に基づかない)が公表されている河川もあります。


千曲川は洪水予報河川に指定されていますが、皿川は水位周知河川には指定されていませんので浸水想定区域や図面はない状態でした。


今朝の新聞に「中小河川にも浸水想定区域」の記事が載っていました。
今後は皿川も浸水想定区域が設定され、避難情報が公表されるものと思われます。


【洪水予報河川】・・・水位等の予測が技術的に可能な「流域面積が大きい河川」
【水位周知河川】・・・流域面積が小さく洪水予報を行う時間的余裕がない河川
<参考サイト>
水防法(国土交通省・洪水予報河川・水位周知河川)
https://www.mlit.go.jp/river/bousai/main/saigai/tisiki/syozaiti/pdf/yohousyuutikasen.pd

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