土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

水道配管2

野沢温泉村から。

水道配管図の広い道路(国道、県道など)にはDCIP(鋳鉄管)の記号(管種)が多く見られます。


鋳鉄管には古い鋳鉄管(CIP)やダクタイル鋳鉄管(DCIP,DCP,DIPなど)があります。


古い鋳鉄管は衝撃に弱く破裂する事故が全国(釧路沖地震等)で多発しました。たとえば平成12年に長野市役所近くで水道配水管が破裂し、周辺道路が冠水して一時通行止めとなったほか市内8000世帯に影響が出ました。これは古い鋳鉄管が原因でしたので衝撃に強いダクタイル鋳鉄管(DIP)に埋設し直されています。


古い鋳鉄管は現在製造していませんし、ダクタイル鋳鉄管に埋設し直されていることが多いのでCIPは最近見ることが少なくなりました。


<参考文献>
「給水装置工事技術指針 本編 第二版」p.63,給水装置技術振興財団,2003年

×

非ログインユーザーとして返信する