土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

大切通し

筑北村(2006)から。
善光寺街道の青柳宿北方に岩山を切り開いた「大切通し」があります。
善光寺街道随一の名所です。

下記サイトに切通しの説明があります。
「青柳地区のはずれ、麻績村への経路に、岩山をきりひらいた切通しが二ヶ所あります。「大切通し」道幅3.3m、長さ26m、高さ6m余。天正8年(1580)青柳伊勢守頼長が切り開き、その後更に3回の普請が行われました。(略)
「小切通し」(麻績地区)は道巾3.8m、長さ13m、高さ4.5mです。」


文献(善光寺街道を歩く)によると大切通しは拡張の歴史があったようです。
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大切通し岩山を越える峠は切通しになっていて越え易い。切通しの規模は現在、
長さ27メートル
幅3.3メートル
高さ6メートル
である。つまり、岩を六メートル切り下げて通り易くしている。
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江戸時代ですから岩山をノミで6mも切り崩したのでしょうか?


また、文献(歴史の道調査報告書)に下記記述があり、馬頭観音がたくさんありました。昔の人は行き倒れの馬に感謝したのでしょう。
「現在大切通し両側の岩山の上には百番観音、馬頭観世音が約三〇体立ち、右上の側面に馬頭観音と、明和六年と文化六年の普請記様が刻まれている。」
<引用・参考サイト>
傳田重義「善光寺街道を歩く」pp.194-195,2004年
長野県教育委員会編「歴史の道調査報告書Ⅵ~Ⅹ」p.45,昭和57年
<引用・参考サイト>
筑北村 切通し
http://chikuhoku.jp/kiritoshi/

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