土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

一級酒・二級酒

千曲市(2011.9)から

先日、雑誌を整理していたら”一級酒、二級酒”のことが書かれていた記事を目にしました。昭和時代、日本酒には等級制度があり、特級、一級酒、二級酒の区分がありました。


製材建設業をしていた父は、棟上げ(むねあげ・建物の新築の際に行われる儀式)式の度に一級酒2本(一升瓶)をひもでしばって持って行きました。なぜ2本なのか不思議に思っていましたが、後に縁起をかついでいることを知りました。また、お寺へ持って行くとき、のし紙に”上 様”と書いてあるので驚いたことがあります(将軍?)。


酒が好きだった父は、晩酌で二級酒をたしなんでいて、一級酒を人からもらうと”おー、一級酒だ”と喜んでいました。もちろん、価格は特級>一級酒>二級酒の順。


平成元年酒税法の大改正(3年経過措置)があり、級別制度が廃止されました。
今では純米大吟醸、純米吟醸、特別純米、純米、大吟醸、吟醸などの種類があります。


前に酒屋さんから”酒の品評会には各醸造元から大吟醸の出品が多い”ことを聞きました。一番高い純米大吟醸と思っていたから少し意外でした。


ちなみに昔は国道にも一級、二級の区別があったようです。


事務所を開業した頃(1994年)、国道事務所は全ての国道を管理し、道路台帳が整備されているかと思って行ったところ、”3桁国道(例:国道406号)は県へ行ってください”と言われてがく然としたことを覚えています。
<参考サイト>
国税庁(酒税が国を支えた時代)
https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/sozei/tokubetsu/h22shiryoukan/01.htm  

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