土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

古い地名7(丸子)

信濃町(2007.9.11)から。

上田市の旧丸子町に上丸子、中丸子、下丸子という大字があります。


一級河川である依田川(よだがわ)が旧丸子町内を流れていて、流域は依田窪地方と呼ばれています。木曽義仲が平家追討のため兵を集めたのが依田窪地方にある依田城(大字御岳堂)と言われています。また、毎年、依田川の川幅一杯に鯉のぼりが風に吹かれて空を泳ぎます。


下記文献を読んでいたら「丸子」という地名は、川や水に関係があるらしいことを知りました。
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一志茂樹博士の説をお借りすると、「丸子」という地名は東日本に数ヵ所あり、そのほとんどが河川の畔などに位置することからして、何か川・水の関係があるらしい。「丸」は「わに」とも読み、船のことである。(船の名に「……丸」などとつけるのはそれに由来する)
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ただし、船の名前に〇〇丸とつける理由は諸説(日本海事広報協会サイト参照)あるようです。


そういえば東京都大田区に「下丸子」、多摩川対岸の川崎市に「上丸子」「中丸子」の地名があったことを思い出しました。若い頃(40年前頃)、資格試験勉強のため毎日、下丸子図書館へバイクで通っていたことも。
ただし、月曜日は図書館が休みでない他の図書館(確か港区)へ行ってました。


川崎市のサイトには下記記述があり、参考となりました。
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「丸子」の地名の由来は分かっていません。古代前期、朝廷が置いた丸子部(マリコベ)の人々が住んだことにちなむと言う説が有力です。「丸子部の仕事は川の渡しを管理すること」ということで、そういう人々が住んだことから、丸子の名でよばれるようになったものと思われます。
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<引用・参考文献>
信濃毎日新聞社編「新しなの地名考」p.65,昭和50年
<引用・参考サイト>
公益財団法人 日本海事広報協会
海と船なるほど豆事典 船のなるほど 船名の「丸」の由来
https://www.kaijipr.or.jp/mamejiten/fune/fune_17.html
川崎市(中原区)
https://www.city.kawasaki.jp/250/cmsfiles/contents/0000005/5013/nakaharaku.pdf  

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