土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

写真機械2

中野市(2016)から。

~前回の続き~
下記サイト(長崎WEBマガジン)によると長崎県立図書館前に上野彦馬の胸像が建っています。上野彦馬は坂本龍馬の写真を何枚か撮ったことで知られています。


坂本龍馬の有名な写真(立ち姿や左肘を台の上に置いた)をみると飾り台が写っています。
これは下記サイト(長崎龍馬便り)によると彦馬スタジオにあったもののようです。


文献によると下記記述があります。
--------------
坂本龍馬の写真は、有名である。右肘を台にもたせて立っている姿である。これは、ポーズをとるという意味もあるが、体を動かさないために台を支えにしているのである。当時の撮影法は、レンズにはめたふたをはずして普通八秒から四十秒間露出させ、レンズにふたをする。その間、写される人は動くことを禁じられる。そうした必要から、写真場には、首おさえ、胴おさえという道具が必ずそなえつけられていた。文字通り、それは後方から首をおさえ、胴をおさえる支柱で、写真に写らぬように工夫されていた。むろん眼をしばたたくことなどできなかった。
--------------
首おさえ、胴おさえという支柱があったなんて面白いですね。
数十秒間まばたきをしないでじっとしていると魂を抜かれるような雰囲気だったのかもしれません。


<引用・参考文献>
吉村昭「七十五度目の長崎行き」p202,河出書房新社,2009
<参考サイト>
長崎WEBマガジン(長崎は写真から~写真術の始祖上野彦馬~)
http://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/hakken0306/index2.html
長崎龍馬便り2010.11(長崎龍馬の道--4 上野撮影局跡)
http://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/ryoma/1004_ryoma6/index.html

×

非ログインユーザーとして返信する