土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

雲場池

軽井沢町追分にある温水路(2015)。
温水路は用水の温度を上げるための施設(千ヶ滝湯川用水土地改良区)で、水路幅を広くして水深を浅くしたり、段差を設けたりと様々な工夫が施されています。

~前回の続き(完結)~
軽井沢町にある雲場池(くもばいけ)は、周りに遊歩道が整備されている観光スポットです。前々回のブログ「外国人が付けた地名」で、雲場池はSWAN LAKE(白鳥の湖)と名付けられていました。


軽井沢町誌では下記説明があります。
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旧軽井沢位置する雲場池は御水端(おみずばた・御膳水)の湧水を源水とする雲場川を堰き止めて作られたものであるが,もともとこの池の場所は低湿地帯で水溜りになっていたと思われ,「善光寺道名所図会」には丹頂鶴が舞いおりたのを見たという記録がある。これを最初に池として手を加えたのは軽井沢開発の先駆者の一人,鳥居義処であり(明治19年)、その後何回か改修され、現在に至っている。
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善光寺道名所図会は、江戸末期頃(1849年)に出された名所旧跡を記録したもののようです。明治時代の外国人は、雲場池に白鳥や丹頂鶴がいたのをみてSWAN LAKEとしたのかもしれません。
<参考サイト>
水土里ネットながの(長野県土地改良事業団体連合会)
https://www.nag-doren.or.jp/canallist/canallist-962/
<引用・参考文献>
軽井沢町誌刊行委員会「軽井沢町誌 自然編」pp.109-110,昭和62年
信州デジタルコモンズ(善光寺道名所図会 巻之1)
https://www.ro-da.jp/shinshu-dcommons/library/02BK0104162789

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