土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

明地

大町市(2011)から。

昔に買った飯山城下町絵図の付図(江戸時代末期・飯山市)をみていたら「明地」という名称の土地が数箇所ありました。


もしかして「空地」のことと思い、ネット検索したらコトバンク(精選版日本国語大辞典)に「あき‐ち【空地・明地】」の記載がありました。


また、下記論文(抜粋)には江戸時代の火除地として明地があることを示しています。
「通常, 火除地とは都市防火の為に設けられた空地を指す. しかし, 一言で火除地といってもその形態や規模は様々であり, 例えば御府内沿革図書では, 他にも類似した空間として広小路・火除明地・明地などがあげられている。」


火除地の一つとして、江戸時代防火のために設けられた空地=明地があげられていますが、1657年明暦の大火以降、多く設置されたようです。


飯山城下町絵図に明地がある理由がわかりました。
<引用・参考文献>
「復刻古地図 元禄・宝永頃 飯山城下町絵図(付図 江戸末期城下町絵図写)」人文社
田附 遼・西成 典久・齋藤 潮「都市オープンスペースの立地と利用形成-江戸火除地を対象として-」p.294,景観・デザイン研究講演集NO.4

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