土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

外国人が付けた地名

須坂市峰の原高原(2016)から。

前に軽井沢町誌を読んでいたら旧軽井沢周辺で「外国人の付けた地名」のコラムがありました。
これは昭和初期の外国人向け別荘地図より作成されたもので、そのいくつかを拾ってみました。
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オルガン岩(ORGAN ROCKS)
水車小屋の道(WATER WHEEL ROAD)
サナトリウムの小径(SANATORIUM LANE)
一ノ字山(HOGS BACK(豚の背))
雲場池(SWAN LAKE)
離山(TABLE MOUNTAIN OR HELMET POINT )
屏風岩(CANDLE ROCKS(ローソク岩))
哲学の道(PHIOSOPHIE WEG)
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近くに病院(サナトリウム)があったのかなと調べていたらgoogle mapにサナトリウムレーンがあり、町誌(歴史編)にも下記記載がありました。
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明治十九年(一八八六)軽井沢にはじめて避暑にやってきたイギリス人宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー(略)は、この地を「屋根のない病院」と呼んだ。冷涼な高冷地気候、強い紫外線、澄み切った大気、うまい清潔な水、緑の豊かな森林など、自然に恵まれた軽井沢高原に、(略)
避暑地として一世紀の間大きく発展した軽井沢は、現在わが国を代表する保健休養地(リゾート)となったが、天然のサナトリウムとしての意味をもつ「屋根のない病院」というショーのことばは、現代の軽井沢の風土を端的に表現している。
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サナトリウムレーンの由来は、よくわかりませんでしたがショーの言葉からきているのかもしれません。


哲学の道の命名(PHIOSOPHIE WEG)はドイツ語だそうですから軽井沢らしさを感じます。


<引用・参考文献>
軽井沢町誌刊行委員会「軽井沢町誌 民俗編」(外国人の付けた地名),pp,258-260,平成元年、同「軽井沢町誌 歴史編(近・現代編)」pp.10-11,昭和63年

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