土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

ナウマンゾウ

高山村(2016)より

図書整理で昔、買った文化財調査報告書を読んでいたら下記箇所が目に止まりました。
「中野市では、1971(昭和46)年6月28日に東山住宅団地の宅地造成現場でナウマンゾウの臼歯(きゅうし)の化石が2個発見されました。この臼歯の発見場所は、(略)現在の東山住宅団地の上部東方の整地地域です。(略)またこの調査では、崖の南側にでてくる泥炭層からヒメバラモミPicea maximowicziiの球果が発見されました(図2)。ヒメバラモミは、現在八ヶ岳や南アルプスなどに自生する樹木で、ナウマンゾウが分布していた時代のこの地域の気候は、現在よりも気候が寒冷であったと考えられます。」


ナウマンゾウは信濃町にいたことは知ってましたが、中野市にもいました。
園芸店では全く見かけないヒメバラモミは山岳地帯に生えていたようです。


ナウマンゾウは雪の中にいるイメージがありますが、冬の食料はどう確保していたのか興味がわきました。
<引用・参考文献>
中野市教育委員会編「中野市の指定文化財(増補改訂版)」p.22-23,平成23年
<参考サイト>
国立研究開発法人 森林総合研究所
https://www.ffpri.affrc.go.jp/ffpri.html

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