土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

道路の重複認定2

長野市(2015.3)から

昨年、道路台帳図面を取りに市役所へ行きました。市道認定はありましたが、担当者が”県道にも認定されています”の一言が気になりました。


調べてみたら一般県道も重複認定(区間は短い)されていました。”一般”の意味は知りませんでしたが”主要地方道”より重要性が低いだろうな程度の認識でした。ただ、県道の中に、鉄道の駅と最寄りの県道・国道を結ぶ「停車場線」という短い路線のあるのは知っていました。


県道と市道の両方に重複認定されていた場合、道路法11条2項により前面道路の道路の種類は県道になります。ちなみにその場所の住宅地図に県道名の記載はありません。


<道路法>
(路線が重複する場合の措置)
第十一条 国道の路線と都道府県道又は市町村道の路線とが重複する場合においては、その重複する道路の部分については、国道に関する規定を適用する。
2 都道府県道の路線と市町村道の路線とが重複する場合においては、その重複する道路の部分については、都道府県道に関する規定を適用する。
3 他の道路の路線と重複するように路線を指定し、認定し、若しくは変更しようとする者又は他の道路の路線と重複している路線について路線を廃止し、若しくは変更しようとする者は、現に当該道路の路線を認定している者に、あらかじめその旨を通知しなければならない。


一般県道と主要地方道の違いをサイトで探すと下記のように説明していました。一般県道は3桁で表示されるようです。
下記サイト(鎌倉市)によると
主要地方道は、2つ以上の都市を結んでいる幹線道路で、県道番号は基本的に2桁で表します。(東京に向かう主要地方道は1桁)
一般県道は、主要地方道以外の県道で、番号は3桁で表します。


市道と県道に重複認定されていた場合、
下記サイトの除雪計画によると県道のほうが市道より降雪量の基準が緩やかのように思えます。


1 長野市の除雪指定路線の基本方針(長野市サイトの長野市道除雪計画より)
(1)一次路線(除雪出動基準-一次路線-積雪深10cmを目安)
主要な幹線道路や主なバス路線、中山間地の集落と国・県・市の幹線道路を結ぶ路線、広域的な交通を考慮した路線
(2)二次路線(二次路線-積雪深20cmを目安)
一次路線に準じた路線で、地区の重要路線、地域循環バスや乗合タクシー運行路線、歩道
通勤通学路等歩行者が多い路線、整備が完了した都市計画道路のうち、特に歩行者へ配慮する必要のある路線


2 長野県除雪出動基準(令和4年度長野県雪害予防実施計画・長野県より)
(1)5~10cm程度の降雪量を目安として、気象条件、交通状況等を勘案し、道路交通に支障をきたす恐れのある場合。
(2)降雪をそのまま放置しておくと、凍結のおそれがあると予想される場合。
【大雪が予想される時】
1.2cm程度の降雪量が観測された場合。
2.その他、監督職員からの指示があった場合


<参考サイト>
鎌倉市(ホーム > よくある質問 > 道路・交通 国道・県道)
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/qa/douro/index_kokudou.html
岡山県
都道府県道
https://www.pref.okayama.jp/page/detail-4990.html
土地評価のブログ2019/05/24道路の重複認定
https://tnaito.muragon.com/entry/2.html

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