土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

地図の方位

飯綱(いいづな)町から。

当事務所応接室に古い地図が2枚飾ってあります。一枚目は江戸城付近(江戸時代)、二枚目は長野県(江戸時代)で両方とも東京駅近くの書店で購入したもの。特に江戸城付近のは江戸時代の敷地配置図のようすが伝わってきて時代劇がよりわかるような気がします。
この地図を見ていると面白いことに気づきます。
それは方位、上が南になっていることです。


文献に
「方位について、壬申地引絵図と改租地引絵図とは、南を上にして描く近世村絵図の方式が踏襲された。(略)北を上とする方式は、地押調査が終わりに近づいた明治20年(1887)に大蔵省が示した『町村製図略法』の雛形で採用された。」
とあります。


 現在では方位について上が北というのは当たり前ですが大昔は逆だったようです。

<引用文献>
佐藤甚次郎「公図 読図の基礎」p.42-43,古今書院

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