土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

共益費(アパート)

飯山市(2011.10)から。

前に”家賃と一緒に支払う共益費の相場を知りたい”旨の相談を受けたことがあります。


通常、アパート、ビルや共同建物の店舗、事務所を借りると家賃のほかに共益費(管理費)が月々かかります。


共益費の内訳として玄関ホール、廊下、階段といった共用部分の電気・水道代や修繕費用、清掃会社などによる定期清掃費用が挙げられます。また、消防設備・エレベーター・機械式駐車場などの保守点検費用なども。


したがって、エレベーターや機械式駐車場の有無、木造or鉄骨造によって共益費の金額は変わってきます。近年、防犯カメラなどセキュリティ対策費用も必要な時代になりました。


新築や築浅の物件は共益費水準が高い傾向にある一方、築後相当期間経過した物件は、共益費を家賃に含めたり、なしとしたりすることがあります。


仕事でアパートの収益価格(想定建物)を求めるとき、共益費を収入に、共益費相当額(維持管理費)を費用に計上します。具体的には共益費(収入)を㎡当たり何円、月何円又は家賃の何%と想定します。
たとえば長野市内のアパート(1LDK・43㎡・月額家賃60,000円・新築)を想定した場合、共益費を家賃の6%とすると3,600円になります。


昔、アパート(築10年以内・長野市内)の共益費は、家賃の4~5%のイメージを個人的に持っていましたが、最近は6~8%になっているような気がします。先日、12%(新築)のケースをみかけました。


時代とともに共益費水準も変わっていくのかもしれません。

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