土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

カヤ

上田市(2010.4)から。

昨年、実家から将棋盤(足付盤)を持ってきました。小学生の頃、親に頼んで買ってもらったもので約50年経ちます。材質はカヤが最高級で値段も非常に高かったので、安いカツラにしました。


今、プロ棋士の将棋名人戦が行われていますが、タイトル戦で使う将棋盤の高さに憧れます。自分の盤の高さは13.7cm(4.5寸)ですが、タイトル戦はカヤの厚い盤(7寸~9寸《21cm~27cm》を使うことが多いと思われますので駒を置いた時の響きは格別でしょう。


文献に
「山地に自生するが、かつて種子から油を採り食用や灯火用に使ったため、農家の庭先などに植えられたものを見ることが多い。成長は遅いが寿命が長く、枝を左右に張って大木
になる。」とあります。


また、徳川家康はカヤの実から搾った油で揚げた料理が好物(例:天ぷら)であったとされています。


今ではほとんど見かけませんが、カヤ(榧)は大事にされた樹木だったのかもしれません。
<引用・参考文献>
鈴木庸夫「葉実樹皮で確実にわかる樹木図鑑」p.120,日本文芸社,平成17年

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