土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

大規模盛土造成地

飯山市(2009.4)から

全国の大規模盛土造成地マップが公開されています。


重ねるハザードマップ~災害リスク情報などを地図に重ねて表示~
https://disaportal.gsi.go.jp/index.html


最初、上記サイトのどこにあるのかわからず探し続け、やっと下記クリック順でたどり着けました。
<クリック順>
地図を見る→場所を入力→すべての情報から選択→土地の特徴・成り立ち→大規模盛土造成地


このマップは下記サイト(京都府)によると造成前と造成後の地形図や空中写真などを重ね合わせて、標高差を把握することにより、大規模盛土造成地(谷埋め型・腹付け型・区分不明)のおおむねの位置と規模を机上で抽出したものです。


・大規模盛土造成地は、次の2種類に分類されます。
(1) 盛土の面積が3,000 ㎡メートル以上(谷埋め型:青色)
(2) 盛土する前の地山の角度が20度以上で、かつ、盛土の高さが5メートル以上(腹付 け型:緑色)


マップ上、傾斜地に造成した規模の大きい住宅団地は、腹付け型の大規模盛土造成地に数多くなっています。また、県(例:兵庫県)によっては腹付け型と谷埋め型の複合造成地になっている箇所が少し見られます。


注意すべきことは、このマップが危険な箇所を示すハザードマップではないことです。


下記サイト(三次市)にQ&Aがあり、参考になりました。
Q 大規模盛土造成地に該当すると、宅地開発や建築行為等に規制がかかりますか?
 大規模盛土造成地であることをもって、特別な手続きや規制がかかることはありません。
Q 大規模盛土造成地に含まれる宅地等を取引する際に、重要事項説明書に記載する必要がありますか?
 大規模盛土造成地であることを宅地建物取引業法に規定する重要事項説明書に記載することは求められていません。


記載義務がなくても評価書、調査報告書、重要事項説明書等に何らかの形で反映させる時代になっているような気がします。
<引用参考サイト>
京都府
https://www.pref.kyoto.jp/kenchiku/1182389108569.html
三次市(みよしし)
https://www.city.miyoshi.hiroshima.jp/soshiki/27/1281.html

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