有毒きのこ
飯山市(2024.4.23撮影)から。
先日、飯山市にある道の駅「ブナの駅」に寄ったところ、「ヒラタケ」が売り場に並んでいました。ここで売られているヒラタケは、春から秋にかけて採取される「ウスヒラタケ」のことです。一般的に採取され、「ヒラタケ」と呼ばれているものは、このウスヒラタケを指すようです。このキノコは食感が気に入っています。
私はキノコの「クリタケ」や「ヒラタケ」が好きで、農産物直売所へ行くとよく購入します。特にクリタケは亡き父の大好物でもあり、幼い頃から秋の食卓によく並んでいました。
また、直売所では「ホテイシメジ」を、スーパーではホンシメジに似た味が一級品の「ハタケシメジ」を買うこともあります。ちなみに一般に売られているシメジは、ブナの倒木に生えるブナシメジですが、シメジ類は種類が多く、塩漬けで貯蔵する「サクラシメジ」や、直売所ですぐに売り切れるほど人気のある「ムラサキシメジ」などもあります。
以前、親戚が山で採ってきたクリタケをもらったことがありましたが、もしものことを考えて食べなかったことがありました。クリタケによく似た猛毒の「ニガクリタケ」である可能性も否定できなかったからです。それ以来、キノコは人工栽培のもの以外は食べないようにしています。
『飯山市誌 自然編』を読んでいた際、次のような記述を見つけて驚きました。
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⑦ドクササコ
新潟県では発生が確認されていたものの、長野県内では長らく発見されていなかった。ところが1988年(昭和63年)10月、高社山で採取されたホテイシメジに似たキノコにより2人が食中毒を発症。調査の結果、ドクササコであることが判明した。
その後、木島平村の高石でも大量発生が確認され、一躍警戒を要するキノコとなった。このキノコによる中毒症状は、食後数日してから手足の先が赤く腫れ、焼け火箸を刺すような激痛が1ヶ月以上も続くという。その凄惨な症状から、このキノコは「地獄の使者」とも呼ばれている。
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身近なところでも食中毒は起きるものですね。それにしても「地獄の使者」とは。
<引用・参考文献>
『飯山市誌 自然編』p.449, 平成3年
『御代田町誌 自然編』pp.279-281, 平成7年
<参考サイト>
厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:キノコ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000142713.html