土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

鳴(啼)き声

長野市(2009.10)から。

先週、火坂雅志氏の文庫本(戦国力)を読んでいたらホトトギスの鳴き声についての記述がありました。同氏がホトトギスの声を聞いてみたくなって、書店で野鳥の声がけを集めたCD(鳥の図録とセット)を購入して聞いてみたそうです。
-----------
聞いてみると、
-ホトト、ギス。ホトト、ギス。
と、啼いている。ホトトギスという名は、そのいっぷう変わった啼き声からつけられたらしい。
突然、ホトトギスの声を聞きたくなったのにはわけがある。信長、秀吉、家康という、いわゆる戦国三大英雄のホトトギスの句が胸に浮かんだからだ。
「啼かぬなら殺してしまえホトトギス」(織田信長)
「啼かぬなら啼かせてみようホトトギス」(豊臣秀吉)
「啼かぬなら啼くまで待とうホトトギス」(徳川家康)
むろん、彼らが自分で詠んだはずはない。後世の誰かの創作だが、三人の特徴をよくあらわしている。
------------
この中で同氏は「鳴く」ではなく、「啼く」という漢字を使っています。
「啼く」という表現はどういう場合に使うのか興味がわき調べてみました。


下記サイトでは
「鳴く」と「啼く」はどう使い分けをするのか知りたいとの質問に、数々の辞典を例にあげ、わかりやすい回答をしています。
中でも「啼くは鳥が声を張りあげて鳴く場合になら用いてよい」と「文学で好まれる」の説明(辞典)に納得しました。


そういえば”カッコー”や”ホーホケキョ”の鳴き声は聞きますが、ホトトギスは知りませんでした。
<引用・参考文献>
火坂雅志「戦国力」pp.294-295,小学館文庫,2010年
<参考サイト>
岡山県立図書館 電子図書館システム
http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp/id/ref/M2019083112184408027

×

非ログインユーザーとして返信する