土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

鉄の展示館

長野市(2015.6)から

長野県の坂城町に「鉄の展示館」があります。日本刀、小刀などを展示している美術館です。坂城町は昭和38年に刀匠の宮入行平が人間国宝に認定され、弟子を数多く育成したことから刀匠の町とも言われます。その展示館で今年の3/29~5/21まで「どうしよう 家康の頃の日本刀」が開催されています。


NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送を毎回みていますが、戦いのあと織田信長や徳川家康が家臣に何の褒美(ほうび)をあげたのか興味があります。前の放送で信長が家康に「金平糖」をあげたシーンが印象的でした。本当かどうかは別として。


文献をみていたら織田信長が姉川の戦いで奮戦した徳川家康に贈った刀がありました。
それは鎌倉時代に造られ国宝に指定されている大般若長光(だいはんにゃながみつ)です。


文献に
「大般若の号は異例に高い600貫に評価されたことから、大般若経600巻に因んでつけられたもの。室町時代は足利将軍家にあり、義輝のときに三好長慶に下賜され、その後織田信長の手に移り、姉川の戦いで功労のあった徳川家康に贈られた。さらに長篠の戦いの功により家臣奥平信昌に与えられ、信昌の四男忠明から武州忍藩主の松平家に渡った。
(略)長光は鎌倉時代中期の備前国長船の刀工で華やかな刃文と鮮やかに現れる映りを得意とした。(文=広井雄一)」とあります。


名刀と呼ばれるのものは時代とともに所有者が転々とするようです。
<引用・参考文献>
有木芳隆・飯田一雄・稲田和彦・臼井洋輔・加藤陽介ほか「決定版 図説・日本刀大全Ⅱ 名刀・拵・刀装具総覧 歴史群像シリーズ特別編集」p.16
<参考サイト>
鉄の展示館
https://www.tetsu-museum.info/

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