蕎麦粒山
高山村湯峰公園(2023.10.29撮影)から。
長野県小川村瀬戸川には「蕎麦粒山(そばつぶやま)」があります。山の名前にソバの字が使われていることからソバの実がたくさん収穫できるのかなと思っていました。
文献に下記記述があり、納得しました。
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雪国にはブナをはじめ木の実を沢山つける落葉広葉樹林が多い。特に木島平村のカヤノ平、飯山市の鍋倉山をはじめ、ブナ林が卓越している。ブナの実が三角形で蕎麦に似ていることから、ブナの実を「蕎麦粒」、またブナ林の山を「蕎麦粒山」と呼んでいる。その実は小さいので蒐集しにくいが、その味はよい。ヤマグリ・オニグルミも貴重な食料になっていた。栃の実とドングリ(ナラ・クヌギの実)は実が大きいので収穫しやすいが、アク抜きの作業が大変である。実が大きく、量的にも多かったので、主要食料に利用されてきた。
深雪地帯では小麦の栽培ができないので蕎麦切りのつなぎにオヤマボクチの葉の繊維(飯山市富倉)や布海苔(秋山郷)を用いている。
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動物はドングリの実や渋柿をあく抜きしなくても食べられるようです。
googleマップで検索したら埼玉県にも蕎麦粒山がありました。
<引用・参考文献>
市川健夫「信州学ダイジェスト-日本の屋根の風土学」p.177