土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

知識蒸留

東京都中野区の新昭栄橋(2013.6撮影)近くから。妙正寺川(みょうしょうじがわ)の護岸に穴が空いています。大雨時、穴の空いている所(洪水取水施設)から洪水を取り込み、地下の巨大調整池に溜める水害対策の一環です。


昔、勤務鑑定士(新宿)だった頃(1990年)、目黒川の下に調整池(地下箱式の調節池)を造る新聞記事に驚いたことがあります。川の下に川?

下記写真にAP+35.3mとありますが、下記サイト(横浜水道みちを行く)によると「管理ゲートを開く(洪水を取り入れる)設定水位線と思われます」とありました。+35.3mは標高を示しているのかもしれません。

ところで6月30日にヒューリック杯将棋棋聖戦第三局が開催されましたが、藤井棋聖が終盤で指した手「1二王」に感動しました。まさか王様が逃げるとは!


解説者も”えっ-”という感じで。AIは無難な手を第一候補としていました。「1二王」という手は藤井将棋の魅せる手なのかもしれません。


最強を競う将棋プログラムAI同士による第35回世界コンピュータ将棋選手権がR7年5月に開催され、結果は次のとおりになりました。

1位水匠(すいしょう)

2位 INUGAMI(tanukiシリーズ)

3位 dlshogi with HEROZ


今年3位ですが過去に優勝もしているDL将棋(dlshogi with HEROZ)は、予選トップ、二次予選では定跡手順だけで勝勢を築き、「消費時間0秒」の勝利に、「えっ」。


上記選手権に出場した将棋AIサイト(やねうら王)や上記2位になったINUGAMIさんのサイトを見ていたら、「知識蒸留」の技術革新が進んでいることに驚きました。


知識蒸留とは、下記サイト(ウィキペディア・IBM)によると機械学習の技術の一つ。大規模なモデル=教師モデルが持つ豊富な知識を、より小さなモデル=生徒モデルに伝達する手法です。


教師モデルは、既に大量のデータを学習しており、高度な判断ができます。それに対し、生徒モデルは小規模で計算範囲が限られているため、モデルの知識を効率的に伝えることで、小さくても賢いAIを作ることができるようです。


高度なAIの機能をスマートフォンで再現できるようですが、トムクルーズ主演「ミッション・インポシブル」の映画みたいですね。

<参考サイト>

船入場調節池(目黒川)

https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kensetsu/000046134

横浜水道みちを行く(其の361 環七の妙正寺川取水施設を訪ねる・東京都中野区)

たややん 将棋AI水匠

https://x.com/tayayan_ts?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

nodchipのコンピューター将棋ブログ

https://nodchip.hatenablog.com/

やねうら王(WCSC35優勝ソフト水匠10の配布について)

https://yaneuraou.yaneu.com/2025/05/15/about-the-distribution-of-suisho-10/

IBM(知識蒸留)

https://www.ibm.com/jp-ja/think/topics/knowledge-distillation

ウィキペディア(知識蒸留)

×

非ログインユーザーとして返信する