献上品4(江戸時代)
長野市大岡村(2016.5)から
江戸時代、鬼無里地区(現長野市)から松代藩(真田藩)へ献上した品々の記述が文献(鬼無里村史)にありました。
1 御用蕨
殿様食用のワラビの塩漬を献上、桶や塩は松代藩から送られてきました。
漬け終わると人足61人で運んだそうですから大変な量(桶13個分)だったようです。
2 追鳥上納
毎年、秋になると雉子(キジ)の上納が命じられました(史料1804年)。キジに疵(きず)がついていたり、毛の抜けている箇所があったりすると受け取りを拒否されたようです。
また、追鳥の金納はできず、現物納付を命じられた史料も。
3 熊運上
毎年、春になると熊の皮を上納しています。熊の肝は必要に応じて。
年によっては雑役の代わりに熊の皮1枚増やしたことを請け負った史料(1676年)が残っています。しかし、後年には金納になっています。
4 そば
毎年、秋になるとソバの新粉を献上しています。
私の父は防虫処理をした熊の皮を持っていましたが、年数が経つと虫がたかってしまい処分したことがあります。献上品がのちに金納となるのもわかります。
<引用・参考文献>
「鬼無里村史」pp.189-193,,昭和42年

