土地評価のブログ

不動産鑑定士の日々

笹寿司

栄村(2021.3)から。
雪解けの時期に矢印のような雪の塊を見つけました。

飯山市に行くと笹寿司をよく買って帰ります。1枚の笹の上に酢飯を敷いて山菜、クルミ、紅ショウガなどの具材をのせたもので昔から郷土食としてあります。小さい頃、食べるとき、笹の向きに注意しないと口をけがをすると言われました。


戦国時代、飯山市富倉地方の人が上杉謙信公に献上した言い伝えがあって、地元では謙信ずしとも言います。


前に文献(信州学ノート)を読んでいたら本来の笹寿司は押し寿司だったことを知りました。
「信越国境では、越後の食文化が濃厚に分布している。クマザサの葉を用いた笹餅、笹寿司、粽(ちまき)などに特色がある。笹寿司は飯山市富倉が有名だが、現在市販されているものは、一枚の葉に寿司米をのせている。しかし本来の笹寿司は、大きな寿司箱に一面笹を敷きつめて、酢を入れた御飯と具を入れて、何枚か重ねてから、大きな石を重しとして置いてつくる押し寿司であった。」


今のイメージが昔と一緒ではないようです。


<引用・参考文献>
市川健夫「信州学ノート」pp.94-95,社団法人信濃教育会出版部,1994


<引用サイト>
農林水産省:笹すし・長野県
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sasa_zushi_nagano.html
「笹ずし」は、笹の上に酢飯を敷いてその上に具材をのせたもので、飯山市及び新潟県上越地域に伝わる郷土料理。笹ずしの歴史は古く、天文22年(1553年)から12年にわたって争われた川中島の合戦では、信州と越後の国境にある富倉峠が重要な軍用路となった。その折、上杉謙信の軍勢にふるまわれたのが始まりだともいわれており、他にもいくつかの説がある。また、笹の葉は殺菌、防腐効果があり、上杉謙信は戦のときに保存食として笹ずしを携帯していたといわれている。その歴史背景から、飯山市では笹ずしを「謙信寿司」ともいう。

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